四倉諏訪神社(福島県いわき市四倉町) | ゴシュインデイズ

四倉諏訪神社(福島県いわき市四倉町)

四倉諏訪神社(よつくらすわじんじゃ)。



福島県いわき市四倉町に鎮座。
御祭神は建御名方命(タケミナカタノミコト)。
社格は村社。

天長三年(826年)、田戸修理太夫により勧請された。
田戸修理太夫は四倉町田戸地区の白山に居館し、白山の中腹に諏訪大明神を奉斎したのだという。
その後の文明元年(1469年)、四倉仲町にある館山の地に遷座。
こういった由縁により、三年に一度、例祭の神輿渡御が田戸地区まで行くのだそうだ。

文政九年(1826年)に刊行された『磐城志』(著:鍋田三善)によると、四倉諏訪神社を「沼里諏訪神社(ぬさとすわじんじゃ)」と記している。
これは四倉の浦が遠浅の海で、沼のようであったことから「沼里の浦」と呼ばれていたためだという。

その他にも当社の通称を「秋様」というのだそうだ。
これは諏訪大社下社秋宮から御分霊を勧請したことに由来するらしい。

慶長十八年(1613年)に鳥居忠政候より神領の寄進があったほか、内藤政樹候の参詣があったのだという。

その後、明治時代に入ると、明治六年に村社に列格した。





【 鳥居 】
参道にある石造りの鳥居。
こちらの鳥居なんですが、東日本大震災以降に建てられたもののようです。
震災以前は社号標の隣に大鳥居があったのですが、倒壊してしまったとのこと。
詳細は四倉諏訪神社さんの公式ホームページで!




【 手水舎 】
参道左手にある手水舎。
水が出るところがタツノオトシゴの形になっていて、海の町って感じがすごく出ています。




【 拝殿前の狛犬 】
こちらは拝殿前の狛犬。
震災の時はズレが生じただけで落下などはせずに無事だったようです。






【 拝殿 】
そしてこちらが参道正面の拝殿。
現在の拝殿は昭和三十三年に改築されたものだとのこと。
掲げられている扁額なんですが、横書きのものってあまり見かけない気がします。


【 本殿 】
こちらが御本殿。
銅板葺きの屋根の色合いが拝殿よりも青みがかっている気がするんですが、こちらの御本殿も昭和三十三年に拝殿といっしょに改修されたもののはず。
光の具合で色が違って見えるだけでしょうかねえ。


【 境内社・出羽神社 】
拝殿向かって右奥にある境内社・出羽神社。
延宝二年(1674)に勧請されたものだとのこと。
御祭神は稲倉魂命。
明治に入るより前は「羽黒大権現」と呼ばれていたが、神仏分離令により明治二年から現在の社号である「出羽神社」に改称している。


【 境内社・安並大杉神社 】
昭和三十三年の社殿改修の際に本殿の一部を移設し遷座したとのこと。
船玉神社を合祀し、海上運行安全の守護神として建立されたそうだ。


さてさてさて。
そんなわけで無事にお参りが済みまして、御朱印をお願いします。
御朱印は参道左手の社務所にてお願いしました。



で、頂いた御朱印がこちら。
社務所のカーテンは閉じられていたのですが、チャイムを押したところ快くご対応いただけました。



御朱印を頂くまでの間、社務所近くの桜の花を眺めていました。
春の時期は忙しいのもあってあんまりお参りに出歩いていなかったんですが、こういうのがあるとどんどんお参りに行きたいなぁ・・・って思いますねえ。

ちなみにこちらの四倉諏訪神社さん。
公式ホームページが充実してらっしゃるので、ぜひ閲覧の上お参りされてみては。


◆神社への地図



◆神社の情報

四倉諏訪神社   よつくらすわじんじゃ

御祭神 : 建御名方命
社格等 : 村社
鎮座地 : 福島県いわき市四倉町西三丁目61