鹽澤神社(福島県二本松市) | ゴシュインデイズ

鹽澤神社(福島県二本松市)

鹽澤神社(しおざわじんじゃ)。



福島県二本松市に鎮座。
御祭神は栲幡千々姫命(タクハタチヂヒメノミコト)。
社格は郷社。

御祭神の栲幡千々姫命は高皇産霊尊(タカミムスビノミコト)の娘。
天照大神(アマテラスオオミカミ)の子である天忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)と結婚し、天孫降臨で有名な瓊々杵命(ニニギノミコト)を生んだ神様。
織物の神として信仰されているんだそうです。

福島県内では小手姫神社機織神社のように、小手姫伝承が残っていて機織といえば小手姫!という感じなので、栲幡千々姫命を祀る神社というのは非常に珍しい気がします。


【 道路沿いの看板 】
そんなわけで、神社の前を通る道路沿いにはこんな看板が。
栲幡千々姫命は機織御前さまと呼ばれているようです。




【 鳥居 】
森を背に立つ、石造りの明神鳥居。
鳥居の位置からはまったくお社の姿が見えず、この時点でワクワクが止まりません。




【 参道 】
鳥居をくぐった先の参道はずっと下りになっていました。
下り参道というと谷保天満宮や貫前神社を思い出しますねえ。




参道の途中には川が流れていました。
木々の間から差す光で葉の緑の濃淡のコントラストがすごく綺麗。


川沿いにはこんな石碑もありました。


【 手水舎 】
参道を進んだ先にあった手水舎。
青竹が風流な感じで素敵ですね。


【 二の鳥居 】
そして手水舎の隣に建っていた二の鳥居。


鳥居の後ろの斜面は竹林になっていました。
手水舎の青竹もここから切られたものなんでしょうか。


ニの鳥居をくぐったあとは今までとは一転、勾配の急な登り階段です。
これは結構登るのしんどかった…。


石段を登ってから振り返ってみたところ。
どれだけ急な階段だったかがよくわかります。




【 狛犬 】
石段を登った先にいた狛犬。
この表情の「ドヤァ」感がすごくカッコいいですね。


石段の上、右手にも手水所が有りました。
2箇所にあるってことは、この石段を登らずとも参拝できるルートがあるってことでしょうかね…?


【 神楽殿 】
石段を登った先、左手にあった神楽殿。
赤い屋根が周囲の緑に映えます。












【 拝殿 】
そしてこちらが石段を登って真正面にある拝殿。
見たところ、まだかなり新しそう。
平成十八年に造営したようです。
掲げられた扁額にも『機織御前』の文字が彫られ、扉のガラス戸にも『はたおりごぜんさま』の文字が書かれていました。




【 本殿 】
そしてこちらが御本殿。
まるで車のガレージのような雪よけがかけられていました。


【 境内社・八坂社 】
こちらは拝殿の向かって左手にある境内社・八坂社。
……が、目を引くのはこちらよりもその奥にある巨石です。






ご覧の通り、仏様の御姿が彫られているんですね。
神仏習合の名残でしょうか。


さてさてさて。
そんなわけでお参りを終えまして、御朱印をお願いします。
社殿の近くには社務所は無く、近くにある宮司さんのご自宅に伺って御朱印をお願いしました。
(最初は宮司さんのご自宅の場所が分からず、ご近所の方に聞きました…)



そして頂いた御朱印がこちら。
中央にはあの看板に描かれていた栲幡千々姫命のお姿の印が押されています。
墨書も「安達野大地母神」「栲幡千々姫命」と書かれていて、非常にありがたいです。

自然を感じる境内に珍しい御祭神。
これからの新緑のシーズン、ぜひお参りされてみてはいかがでしょうか。



◆神社への地図

◆神社の情報

鹽澤神社   しおざわじんじゃ

御祭神 : 栲幡千々姫命
社格等 : 郷社
鎮座地 : 福島県二本松市上原53