羽田春日神社(福島県伊達郡川俣町) | ゴシュインデイズ

羽田春日神社(福島県伊達郡川俣町)

春日神社(かすがじんじゃ)。



福島県伊達郡川俣町羽田に鎮座。
御祭神は天児屋根命(アメノコヤネノミコト)、武甕槌命(タケミカヅチノミコト)、齋主命(イワイヌシノミコト)、姫大神(ヒメオオカミ)。
社格は村社に列格。


由緒等詳細は不明であるものの、延喜年間(901~922年)の勧請と言われている。
社殿の創建の際、白鷺が空に舞い、その羽根が田んぼに落ちたあと、種々の異験があらわれたので村の名前を「羽田」と称するようになったと伝えられている。

このような伝承から、当初は社号を「白鷺神社」と称し、その後春日社・春日明神などと呼ばれたが、天明二年(1782年)に「春日神社」と改称。

幕末期には「下手渡藩(しもてどはん。現在の伊達市月舘町下手渡にあった石高1万石の藩)」の祈願所に指定され、藩主の立花公をはじめ、家臣・領民から篤く崇敬されたのだという。







【 鳥居 】
石造りの明神鳥居。
鳥居の近くは木々が生い茂っていて、参道はまるでトンネルの入り口のよう。
そしてこちらの神社で有名なのが、




【 大フジ 】
こちら。
鳥居の近くに生えていて、川俣町指定天然記念物になっている大フジ。
樹齢100年以上と言われていて、初夏には綺麗な花を咲かせるんだとか。


【 鳥居そばの石碑 】
また、鳥居の近くにはこんな石碑も。
見たところ、仏像でしょうか。
明治以前の神仏習合の頃の跡ですかねえ。


【 参道 】
石敷きの参道。
時折差し込む木漏れ日が素敵ですね。
















【 拝殿 】
そしてこちらが拝殿。
大正七年に建立されたものだそうで、屋根は瓦葺き。
龍の彫刻が見事ですね。
社号の扁額はよく見かけますが、『村社』と書かれた扁額は初めて見たかもしれません。
なんだか新鮮。

そして御神紋は下り藤の紋。
藤の紋は摂政関白として権勢を誇った藤原氏が用いた家紋なんですよね。
そして藤原氏の氏神が春日大社。
もちろん、春日大社の御神紋も藤の紋です。

つまり、こちらの春日神社さん境内入り口の藤の花が有名だというのはもはや必然・・・!








【 本殿 】
明治十八年に建立されたという御本殿。
こちらも彫刻が素敵です。


【 境内社 】
御本殿向かって左手にある境内社。



さてさてさて。
そんなわけで無事お参りが済みまして、御朱印を頂きます。
御朱印は神社の境内右手の宮司さんのご自宅でお願いしました。



そして頂いた御朱印がこちら。
川俣町には他にも春日神社が多くあることからか、しっかり「羽田」と地名も書いてあります。
ありがたや。


今度はぜひ藤の花の咲く頃にお参りしてみたいものです。






◆ 神社への地図




◆神社の情報

羽田春日神社   かすがじんじゃ

御祭神 : 天児屋根命、武甕槌命、齋主命、姫大神
社格等 : 村社
鎮座地 : 福島県伊達郡川俣町羽田字宮前2