萬蔵稲荷神社(宮城県白石市)
萬蔵稲荷神社(まんぞういなりじんじゃ)。
宮城県白石市小原に鎮座。
御祭神は宇迦能魂命(ウカノミタマノミコト)。
社格は村社。
創建年代については不明。
かつては奥州七ヶ宿街道沿いの地名を冠した「賀良明貴神社」と称したという。
創建についてのいきさつはこんな話。
この地で馬を飼っていた萬蔵という人が、ある時、旅の老僧に遭遇。
疲れ切っていた老僧を見て、萬蔵は自分の馬に乗せ家へと連れ帰り、心づくしのもてなしをした。
ところが翌朝、萬蔵が目を覚ますと老僧の姿はすでに消えているではないか。
不思議なこともあるものだ、と昨日老僧と出会った場所を通った時のことだった。
どこからともなく、馬のいななく声がする。
ふとそちらを見やると、昨晩の老僧が立っており、萬蔵にこう告げた。
「私は稲荷大明神の化身である。そなたの心がけはまことに殊勝。よってこの馬をさずけよう」
萬蔵は稲荷大明神の化身から、馬三頭を授かった。
すると萬蔵はその馬をさっそく売ってお金に替え、稲荷神社を建てたのだという。
その後、萬蔵は出羽三山へと赴き、修験道のもとで修業を重ね、大阿闍梨金剛院祐観の院号を受け、最後には即身仏となった……
……と、観光協会などのサイトには解説されているんですが。
宮城県神社庁の同神社の紹介文には、「 熊谷萬蔵の家柄は鎌倉時代からの金剛院修験の家柄であり、萬蔵は十五代目 」というようなことが記載されているんですね。
創祀については諸説あるということなんでしょうけども、個人的には面白いので前者の説を推したいところです(`・ω・´)
あ、ちなみに現在の社号である 『 萬蔵稲荷神社 』 になったのは明治時代以降に改称されたんだそうで。
さてさてさて。
月山神社のあとなんで、その流れで羽黒山に行きたいところなんですが。
ちょっと出羽三山繋がりということで、出羽三山で修業したという人が創建したと伝えられるこちらをご紹介。
こちらの萬蔵稲荷神社は位置的には宮城県と福島県の境目あたりにあるんですが、お参りするとなると一度福島県国見町に入り、そこから峠道をのぼっていくのが一番楽かなと思います。
参拝したこの日は今年の2月。
震災前にいただいた御朱印では一番直近のものかもしれません。たしか。
【 鳥居 】
福島県国見町から登っていく山道にある、大きな明神鳥居。
3時すぎごろの撮影なんですが、雪が積もっていることもあって茜色というよりもなんだか青い風景。
鳥居の朱色もなんだか心なしか青みを帯びているような。
【 鳥居 】
そんなわけで車で、境内の入口まで進みます。
この鳥居が参道の入り口のような感じになってまして、となりに結構広めな駐車場があるんですね。たぶん。
たぶんというのは、雪が積もっていてどこがどんな様子だか地面が見えなかったので(´・ω・`)
参道にずらーっと隙間なく建てられている鳥居。
なんでも、200基弱くらいあるんだとかないんだとか。
画像の通り、鉄製の鳥居なんかはサビも出ていて、いかに昔から崇敬されてきたのかがうかがい知れますね。
参道途中にあった……手水舎なのかな。
柄杓もなかったのでただの湧き水なのかもしれませんが。
お金がたくさん沈められていたりして、用途が分かりませんでした(´・ω・`)
御覧の通り、参道は完全に山の中といった様子。
雪景色の中に朱色の鳥居が映えて綺麗だね。
でも、夏の緑の中の鳥居もきっと素敵なんだろうと思う。
神社って、一年を通して季節の移ろいを楽しめて良いよね(`・ω・´)
【 手水舎 】
さて、そんなわけで立ち並んだ鳥居をしばらく歩いて、社殿の前へ。
こちらは参道左手にある手水舎。
もう、画像を見ていただければお分かりかと思うんですが、指がちぎれるんじゃないかと思うくらいの冷たさ。
このあたり、冬の参拝はしんどいよね(´・ω・`)
【 手水舎近くの石鳥居 】
こちらは先ほどの手水舎のとなりにある石鳥居。
参道から歩いてくると真正面に見える位置にあるんですね。
で、こちらは上記の鳥居の近くにある狛狐。
なんだかキツネにしてはずいぶん柔和な表情。
で、こちらはその近くにある拝殿……と思ったら、どうやらこちらは参集殿らしい。
参道からまっすぐ、一直線の場所にあるし鳥居もあるしで、こっちが拝殿かと思ったよ(´・ω・`)
よく見たらずいぶん新しい建物なんで、当然と言えば当然なんですけどね。
さて、それでは拝殿へはどうやって行くのかというと、こちら。
手水舎の手前に登り階段があるんですね。
こちらが拝殿への道なんです。
【 拝殿 】
で、こちらがその拝殿。
階段の上にあるのと、拝殿前にあんまりスペースがないこともあって、真正面からの画像は撮れない位置関係になってます(´・ω・`)
【 本殿 】
で、こちらは御本殿。
御覧の通り、雪がこんもりと積もっていたので、近くに行くにもちょっと大変でした(´・ω・`)
拝殿から結構高い位置にあるので、割りと歩きます。
さてさてさて。
そんなこんなで無事参拝も済んで社務所へ……なんですが、御朱印をお願いする時は参集殿のインターホンを押すようになります。
インターホンを押してからしばらくして、ご自宅側から奥様らしき方がおいでになりました。
御朱印を書くのにちょっと時間がかかるということで、境内社にお参りすることに。
【 境内社 】
こちらは参集殿の右手奥にある、境内社・出羽三山神社。
やはり創祀した方が出羽三山で修業したとあって、なかなか立派なつくり。
でも風が冷たくて、あんまり長居せずに参集殿前まで戻っちゃったのはここだけの秘密です。
で、いただいた御朱印がこちら。
初穂料は500円。
堂々とした書体で素敵じゃないですか。
そういえば、「参拝記念」っていうスタンプも押されているんですが。
以前、福島県郡山市の高屋敷稲荷神社にお参りした時も、同じように参拝記念っぽいスタンプがあった気がするんですね。
稲荷神社系ではこういったのが多いんでしょうかねえ。
とりあえず、こちらの神社にお参りする時は参集殿と拝殿を間違わないように要注意!
参集殿の方が目立つし立派だし、参道からまっすぐなのでちょっと紛らわしいかもです(;´・ω・`)
■ 萬蔵稲荷神社への地図
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◆ 神社の情報
萬蔵稲荷神社 まんぞういなりじんじゃ
御祭神 : 宇賀能魂命
社格等 : 村社
鎮座地 : 宮城県白石市小原字馬頭山6





















