大山祇神社・御本社(福島県耶麻郡西会津町)
大山祇神社・御本社(おおやまづみじんじゃ・ごほんしゃ)。
福島県耶麻郡西会津町に鎮座。
御祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)、岩長比売命(いわながひめのみこと)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。
御祭神や御由緒については、以前に更新した大山祇神社・遥拝殿 の記事も併せて見て頂ければと思います。
さてさてさて。
この参拝の記事も結構前の出来事になってしまいました(;´・ω・)
こちらの大山祇神社なんですが、毎年6月の一ヶ月間、『 大山まつり 』というお祭りを開催しているんですね。
で、そのお祭り期間中は遥拝殿から徒歩4キロの山奥にある、御本社にも神職の方が常駐していて、そちらでも御朱印がいただけるらしい……との話を聞いて早速お参りに行ってきたわけです(`・ω・´)
【 遥拝殿前の様子 】
遥拝殿の前は結構な賑わい。
でも今年は原発事故の影響からか、参拝者が少ないようで……
町営の駐車場が何ヶ所も用意されていたんですが、一番神社に近い町営駐車場に停めれたので例年に比べて参拝者は減っていたのかもしれません(´・ω・`)
福島市民のおいらから見ると、西会津町は新潟県との県境の町で、ほぼ新潟って意識だったんですけどねえ。
ちなみにこの西会津町、みそラーメンが美味しいらしいですよ。
ラーメン好きな方はぜひ。
お土産で購入した栗入りの大山まんじゅうもなかなかの美味しさでした。
【 遥拝殿前の左右の狛犬 】
モコモコした造形で立体感満載。
いや、もともと立体ですけど。
こう、なんというかいろいろ彫りこまれていて細かい仕事をしているなあ、と。
【 狛犬のとなりの幟 】
狛犬のとなり、参道の両脇には高い幟が掲げられていました。
以前お参りした時はあがっていなかったので、祭礼の時のみなんでしょうねえ。
【 拝殿 】
お参りに行ったら、拝殿の中では御祈祷待ちの方々が座っておられました。
やっぱり祭礼期間ということで、ご祈祷を希望する人も多いんでしょうねえ。
で、お参りすると、どういう訳かみんな拝殿向って左の方に向かっていくんですよね。
んー?一体何が……と思って見てみると、
【 神楽殿 】
ちょうど神楽の真っ最中。
大山まつりが開催される6月中、日曜日には神楽奉納が行われるようなんですね。
さて、それでは遥拝殿を後にして、さっそく御本社へ向けての登山開始(`・ω・´)
約4キロの道のりで、所要時間はおよそ1時間と聞いていたので、全然登山っぽくないフツーの靴にフツーの服のまま行きました。
【 御本社への道の案内板 】
【 やすらぎの道祖神 】
御本社への道すがら、このような道祖神が何ヶ所もあって、それぞれに名前がついているようで。
遥拝殿となりの駐車場にあったこちらは「やすらぎの道祖神」。
遥拝殿前の土産物屋街を抜けて、山手のほうへ。
まだ歩いて5分も経っていないのに、この大自然感。
6月という事もあって、草木も若い緑。
ところどころ、山藤の花が咲いていたり。
こちらは不動滝の入口の鳥居。
不動滝を見ながら登るルートと、そのまま広い道を登るルートに分かれるんですが、不動滝ルートは思いのほか足元が悪そうだったので広い道を通っていくことにしました。
この辺りから、フツーの格好で来たことを後悔し始めるのです(´・ω・`)
汗ダラダラで登り坂はフツーの靴では歩きづらいしで。
【 うるおいの道祖神 】
こちらは不動滝の鳥居の近くにある、「うるおいの道祖神」。
滝の近くということもあって、水の恵みを表した道祖神なんですねえ。
しばらく進んで、登山道に生えていた木の花。
ピンク色でかわいらしい花なんですが、あいにくと植物に疎いおいらは何の花か分かりませんでした(´・ω・`)
【 出会いの道祖神 】
こちらは弥作の滝の近くにある、「出会いの道祖神」。
滝というのは、川の水が集まりひとつの流れになる場所。
だからこその「出会いの道祖神」なんでしょうかねえ。
で、こちらがその弥作の滝。
登山道からは少し奥まっているのでズームして撮りました。
そんなわけで、さらに登っていきます。
この辺りは傾斜がキツくないんで撮影。
傾斜がキツいとこはとにかく登りきろうと思って撮影している気にならなくて(;´・ω・)
ちゃんとした峻厳な山道じゃなくハイキングコース的な感じだけど、フツーのいでたちで行くにはちょっときつい。
登山道の画像をほとんど撮ってないので様子を上手く伝えられないんですが、そんな感じ。
【 ぬくもりの道祖神 】
こちらは坂の途中の休憩用ベンチの近くにあった「ぬくもりの道祖神」。
道祖神をずっと追っていくと、子供が成長し、出会い、また子が生まれ……とひとつの物語のようになっているんですな。
【 まどろみの道祖神 】
で、こちらはさらに山を登ったところにある「まどろみの道祖神」。
この辺りになると山も深くなってきて、普段聞かないような鳥の声が山に響いてたり。
んで。
ここまで来ると、今回の参拝でおいらが一番楽しみにしていた場所まですぐ近くなんですな(`・ω・´)
それがこちら。
そう、石段!!
何で見たんだったか……
会津六詣でのパンフレットだったかなあ……
それで見たこの石段の写真がすごく雰囲気があってねえ。
どうしても通りたかったんですよ、ええ。
そんなわけで、その石段の様子。
苔むしてて滑るし、段は狭いし、登りづらいし……という状態なんだけど、雰囲気は抜群。
でも、後ろから参拝者がどんどん来るのでゆっくり立ち止まっていられなかったのがちょっと残念。
石段両脇の枝打ちされてまっすぐ伸びた木々が綺麗じゃないですか、ええ。
【 杉並木 】
樹齢450年ほどの杉が立ち並ぶ杉並木。
こちらは福島県の遊歩道50選のひとつなんだとか。
【 御本社 】
さてさてさて。
そんなわけで、ようやく御本社に到着。
約一時間の道だったけども、ダラダラ登っていた(写真とか休憩とかね・・・)せいか、二時間弱の道のりでした。
というか、気合いを入れて行っても1時間以下で辿り着くのはちょっと厳しいのでは……(;´・ω・`)
【 手水所 】
鳥居の手前、左側にある手水所。
湧き水なのか、長い竹筒を通して綺麗な冷たい水が出ておりました。
じょうごが置いてあったので、もしかすると水を汲んで飲むこともできるのかも。
【 鳥居 】
黒い、金属製の両部鳥居。
冬対策なんでしょうかねえ、鳥居に掲げられた額の上にも屋根のようなものが。
黒い鳥居ってなんだか引き締まった印象でかっこいいですな(`・ω・´)
【 社殿前の左右の狛犬 】
比較的新しいもののように見える狛犬。
このタイプの狛犬さんは結構いろんな神社で見かけてる気がします。
【 御本社・拝殿 】
すごく大きな屋根で存在感のある拝殿。
これくらいの屋根でないと、会津の雪を耐えられないのかもねえ。
山奥だから、屋根の雪降しもそうそうできないだろうしね。
拝殿の木材の色褪せた感じが、これまたなんとも風情があってお気に入り。
ちなみに、拝殿の右側にある建物が授与所。
御本社の御朱印はこの場でないと頂けないのでご注意を。
【 本殿 】
こちらが御本社の本殿。
雪から防護するために木板で覆いがかけられているのかなあ。
【 境内社 】
拝殿の左手にある境内社。
表示が見当たらなかったので、なんというお社かは分かりませんでした。
さて、無事に参拝を済ませ授与所へ。
御朱印をお願いします。
で、頂いた御朱印がこちら。
初穂料は300円。
ちなみにこの御本社の御朱印。
御本社の授与所でしか頂けないようなんですね。
無人の御本社にお参りしてきて、遥拝殿で頂く……というのはダメらしいです。
ですので、こちらの御朱印を頂く場合は、御本社に神職の方がいらっしゃる時に参拝いただければと。
たぶん、大山まつりが開催されている6月の一ヶ月間ならば間違いないと思います。
……あ。そうそう。
こちらの神社にはオリジナル朱印帳……なのかな。
御朱印帳も販売されておりまして。
ちょっと珍しいので購入してしまいました。
それがこちら。蛇腹折りの御朱印帳。
表紙には三つ巴の紋と、大山祇神社の文字が金色で入っています。
初穂料は2000円。
あれ?どこが珍しいの?普通じゃん……と思われるかもしれませんが、この御朱印帳の珍しいところは、そのサイズなんですね。
他の一般的な御朱印帳と並べてみると分かるんですが、
そう。この通り、一般的な御朱印帳の倍以上の大きさなんです。
全国一の宮巡拝をされている方だとよく分かると思うんですが、一の宮専用御朱印帳と同じサイズ。
ただ、こちらは折り本で、一の宮に限らず頂くことができるというのが違いですね。
一の宮の神社だと、専用御朱印帳と同じサイズなので特にリアクションは無いんですが……
他の神社でこの御朱印帳を出すと、時々変わったリアクションをされたりします。
明治神宮でこの御朱印帳を出した時は、奥の方で巫女さん2人が、
『デカっ・・・!デカいよね、これ・・・』
なんて話していたりw
同じ東京五社の日枝神社では神職の方に『 うわー、何これ!大きいね!どこで買ったの?いくら? 』なんて聞かれたり。
ちなみに、実際に頂いた御朱印を比べた画像がこちら。
こちらは蔵王刈田嶺神社 の御朱印を比較したもの。
見てお分かりの通り、左が通常の御朱印帳。
右側の大きいのが、大山祇神社で購入した大判の御朱印帳です。
一の宮じゃないけど大きな御朱印帳で頂きたい……そんな神社ではこちらの御朱印帳で頂くようにしてたりするおいらです(`・ω・´)
■ 大山祇神社・御本社への地図
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◆ 神社の情報
大山祇神社・御本社 おおやまづみじんじゃ・ごほんしゃ
御祭神 : 大山祇命、岩長比売命、木花咲耶姫命
社格等 :
鎮座地 : 福島県耶麻郡西会津町野沢字大久保甲1445-2
(※この住所は遙拝殿のもの。御本社へは約4キロ山道を歩く)