水雲神社(福島県伊達市)
水雲神社(すいうんじんじゃ)。
福島県伊達市伏黒に鎮座。
御祭神は天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)、高龗神(タカオカミノカミ)、闇龗神(クラオカミノカミ)。
第百五代・後奈良天皇の御代、室町時代の弘治二年(1556年)の創建。
実はこのこの年、豪雨によって阿武隈川が氾濫。洪水によって家屋や耕地に大きな被害をもたらすという出来事が起きた。
その洪水によって、この地に古木の大きな臼が流れ着く。
当地の住人であった松浦彦之進は、斧を振りかざしてこれを割ろうとした……
と、次の瞬間!
なんと彦之進はにわかに眩暈して呆然自失してしまう!
しかも、不思議なことにこのような声まで聞こえてくるではないか。
『我は水および雨や雪を司る神。我はこの地にありて幸福をもたらすべし。』と。
おお!これは御神託だ!
彦之進は里の繁栄と永久の平安を願い、この地に穴を掘って大臼を鎮め、祠を建てて産土神として奉斎した。
口伝によるとその大臼、その昔伊達正宗公が戦陣に敗れて茂庭氏に匿われた際、臼に隠れて難を逃れたという『隠れ臼』であると言われ、阿武隈川を経て流れ着いたものであると言われている。
で、その後に『水雲大明神』と号して、里の守護神として広く崇敬されたのだとか。
江戸時代の弘化二年(1848年)に発生した火災により焼失したため、現在の社殿は文久二年(1862年)に氏子・崇敬者により再建されたものだそうだ。
御祭神の天之御中主神は、天地開闢、すなわちこの世界が生まれた際に一番最初にあらわれた神。
別天神(ことあまつかみ)、造化三神と称えられ、森羅万象、万物の根源として尊ばれる。
天之御中主神を祀る神社は、その多くがもともとは妙見社であったところ。
妙見社というのは、神仏混淆の信仰である妙見信仰のよりどころであった神社のこと。
北辰妙見菩薩という、北極星を神格化した菩薩様を祀っていたというもの。
明治時代に国家神道となったため、神仏分離が行われる際、「北極星=天の中心」ということから、
『妙見菩薩=天地開闢の際中心にだった天之御中主神』として祀られるようになったのだとか。
御朱印をいただく時に宮司さまにお聞きしたのだけど、やはりこちらの水雲神社も妙見様だったそうだ。
福島県にはけっこう妙見様が多く、相馬市に鎮座する『相馬中村神社 』も同じくかつては妙見社であったが、現在は天之御中主神をお祀りしている。
また、高龗神と闇龗神は、神産みの際にイザナギがイザナミに大やけどを負わせた火神・カグツチを斬り殺した際に生まれた水の神。
高という字は山を表し、闇という字は谷を表すのだとか。
山から流れ出る水の恵みを表し、万物の生命を支え導いてくださるんだとか。
というか、闇龗神の「龗」という字は見る環境によっては表示されないかもしれません。
見えない方、すみません。
【 鳥居 】
石造りの明神鳥居。
道路からそのまま続いているような感じの参道。
境内には火の見やぐらやブランコも見える。
【 手水舎 】
鳥居をくぐって左手にある、新しくて立派な手水舎。
黒い石が引き締まった印象で素敵。
【 鳥居をくぐった先の左右の狛犬 】
鋭利な牙が印象的な狛犬。
こんな牙で噛まれたらただじゃすまなそう (´;ω;`)
全体的に暗めの色で重厚さを感じさせる拝殿。
屋根の質感が他の神社とはちょっと違う感じで素敵。
水の神様をお祀りしているためか、拝殿前の龍の彫刻も躍動感がある。
神仏混淆の妙見社だったというのを知っているせいか、遠目にはちょっとお寺のお堂に見えなくもない意匠だよね。
【 拝殿の屋根 】
拝殿の屋根にある、「水」の紋。
この日は天気もすごく良くて、水雲神社の名の通りの清らかな水のような青空と、空に浮かんだ雲が素晴らしかった。
ところで「水」の紋の両脇にハートマークが見えるのはおいらだけですか。

【 本殿 】
覆い屋でおおわれた本殿。
本殿の周りは地面から榊がたくさん生い茂っていた。
この画像はちょうど太陽の位置が逆光の位置だったので、画像は真っ黒に (´・ω・`)
さて、無事にお参りを済ませて、拝殿の左手にある社務所へ。
御朱印をお願いします。
で、いただいた御朱印がこちら。
初穂料はお気持ちで、とのことでした。
水雲神社という社号のとなりには、「伊達明社」の文字。
流れる水のようなきれいな書体で素敵。
本当にきれいな空と雲。
水雲神社の名をそのまま表したような素晴らしい天気でした。
で、神社から自宅に帰る途中の空模様。
光の帯が素晴らしくて、しばらく見とれておりました。
■ 水雲神社への地図
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◆ 神社の情報
水雲神社 すいうんじんじゃ
御祭神 : 天之御中主神、高龗神、闇龗神
社格等 :
鎮座地 : 福島県伊達市伏黒字宮本19












