黒沼神社(福島市松川町浅川)
黒沼神社(くろぬまじんじゃ)。
福島県福島市松川町浅川に鎮座。
御祭神は石姫命(イシヒメノミコト)、淳仲倉太珠敷命(ヌカクラフトタマシキノミコト)。
社格は旧村社。
延喜式神名帳に名前の残る、『信夫郡 黒沼神社』の論社の一つ。
当社の創祀年代は不詳。
社伝によると、その昔、東国がまだ平定されていなかった頃、それを鎮めるために第二十九代・欽明天皇の皇子である「淳仲倉太珠敷皇子」が行幸。
当時のこの場所には大きな湖があり、身の丈二尺ほどの大蟹が暴れていた。
そこで皇子は大蟹を無事退治。
しかし、信夫湖には他にも水熊が棲んでおり、人々を苦しめていた。
皇子は住民を救うため、湖を干拓し、干潟になったところに水熊を追い詰め、無事討ち果たす。
ところが。
その後、皇子は水熊との戦いによって命を落としたという噂が広がる。
この知らせを聞いた欽明天皇皇后であられる石姫さまは嘆き悲しみ、黒沼に身を投げてしまった。
実はこの時、皇子は亡くなっておらず、しばらくして都へと戻り、のちに第三十代・敏達天皇となるのだが……
で、石姫が身を投げた黒沼の地名にちなんで、黒沼大明神と呼ばれるようになったとか。
一番上の画像の社号標の近くにあったもの。
一の鳥居をはさんで反対側にある。
こちらは『延喜式内社』と刻まれている。
石造りの明神鳥居。
注連縄の形が素敵。
鳥居の形を少しずつ覚えてきたので、注連縄の形も少しずつ覚えていきたいなあ。
一の鳥居と同じ、石造りの明神鳥居。
こちらは平成十三年に建立ということで、比較的新しい。
鳥居の足場は石垣のようになっていて、がっしりとしたイメージ。
二の鳥居をくぐった先、左手にある手水舎。
岩を受け皿にしたような自然なもの。
参拝したこの日は雪が降り積もっていて凍るような冷たさ。
しかし、石姫命が祀られているせいか、境内には石や岩が多い印象。
手水舎から拝殿へはまた一段高くなっていて、そこにも石段が。
拝殿前の足場も石垣になっている。
瓦屋根が重厚な印象を与える拝殿。
降り積もった雪との色の対比も趣があって良い。
拝殿の上に掲げられた額。
金色の文字で『延喜式内 隈西鎮守 黒沼神社』と書かれている。
こちらの神社の社紋は九曜紋。
賽銭箱にも、屋根の『ぐし』の部分にも、いたるところに紋が刻まれている。
そういえば、今回の地震ではこの『ぐし』が崩れた家が多かったように思う。
こちらの拝殿は大丈夫だったろうか……
そういえば、相馬の神社は相馬家の関係から九曜紋が多かった気がするけど、こちらの九曜紋の由来はなんだろう。
ちょっと気になる。
こちらの神社では狛犬の姿が見えない……と思ったら、屋根の上に居ました。
本殿にも九曜紋の描かれた幕が。
そんなに大きいという本殿ではないけれど、細やかな彫刻が施されていて存在感がある。
本殿の裏手は完全に山間といった感じで非常に雰囲気が良いです。
白壁に黒い九曜紋が映える土蔵。
御神輿が納められているのだろうかなあ。
さて、無事お参りも済ませて、御朱印をいただきに。
こちらの拝殿の右手には大きな建物があるけれど、そちらは集会所のようで。
拝殿左手にある宮司さまのご自宅兼社務所(一番上の社号標の画像にある建物)にうかがって、お願いする形になります。
で、いただいた御朱印がこちら。
初穂料はお気持ちで、とのことでした。
■ 黒沼神社への地図
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◆ 神社の情報
黒沼神社 (くろぬまじんじゃ)
御祭神:石姫命、淳仲倉太珠敷命
社格等:延喜式内社(論社)、村社
鎮座地:福島県福島市松川町浅川字宮本1















