知知夫國一之宮・秩父神社(埼玉県秩父市)
秩父神社(ちちぶじんじゃ)。
埼玉県秩父市に鎮座。
御祭神は八意思兼命(ヤゴコロオモイカネノミコト)、知知夫彦命(チチブヒコノミコト)、天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)、秩父宮雍仁親王。
延喜式神名帳に「武蔵國秩父郡 秩父神社」と名前が残る古社で、社格は国幣小社。現在は神社本庁包括の別表神社になっている。
また、2006年には全国一の宮会により、『知知夫国一の宮』に選定された。
御祭神のオモイカネはアマテラスが天の岩戸に隠れ世界が暗闇に覆われた際に知恵を絞り、妙案を示した天津神一の策士。
そのため、知恵・学問・政治などの神として崇められている。
ただ、そのアマテラスさまを連れ出す策がなんだか……こんな内容なんですが。
アマテラスが籠った天岩戸の前で八百万の神々が集まる。
その集団の中でアメノウズメという女神がバイーンと胸をさらけ出し、踊りだした。
これを見て八百万の神々は大爆笑!
岩戸の中のアマテラスさまも、さすがにこれには
「あらぁ、どういうことぉ?笑ってるなんておかしいじゃなぁい?」
と気になってしまうよね。
それでちょっと岩戸を開けて、「ちょっと、何があったか教えなさぁい」とか聞いてしまう。
裸ダンサーなアメノウズメは、「アマテラスよりすごい神様が生まれたから、みんな喜んでるですぅ!」と返答。
そんなバカな。そんな神様が居るなんて聞いてない。
いったいどんな神様なの?見たい。見てみたい。いや、もうこっそり是非とも見てみよう。
……と、岩戸をもうちょっと開けたところを、タヂカラオという剛腕な神様に引きずり出されてしまう。
裸踊り→気になる→開ける→引きずりだす というすごいコンボを決めたわけです。
……これ、アマテラスが「そんなの興味ないのだわ」って扉を開けなかったら失敗してたと思うんですが。
良いんでしょうか。まあ、過程よりも結果が大事って言いますし、見事に策がハマったわけなので良いんでしょう。
チチブヒコは知知夫国の初代国造で秩父地方の開拓の祖と言われている。
また、天之御中主は世界の始まりの際、一番最初に生まれた神。
鎌倉時代に妙見信仰が隆盛を迎えたころに習合された。
秩父宮雍仁親王は昭和天皇の弟宮で、昭和二十八年に秩父神社に合祀。
社伝によると崇神天皇十年(紀元前87年)に、国造に任命された知知夫彦が八意思兼命を祀ったのが始まり。
律令政治の衰退とともに秩父神社もその勢力を弱めるものの、武士の時代が訪れると北辰妙見菩薩を祀った妙見信仰のお社として再び多くの人々の崇敬を得た。
その後明治の時代に入り、神仏分離令により妙見菩薩を天之御中主に改め、社号も「秩父神社」へと戻し、現在に至っている。
というわけで、妙義神社から高速を使って、車で一時間ちょっと。
秩父神社へ。
結構な山の上の土地のはずなんですがそんなに山の中な気がしないのは、たぶんおいらの地元が山だからです(´・ω・`)
白い石の明神鳥居。
ホントはもう少し引いて全体が写るように撮りたかったんだけども、この鳥居があるのは道路のすぐそば。
歩道ギリギリまで下がって撮ってこんな感じに。
道路の反対側に渡れば良かったなあ。
なんだかすごくカクカクしていて、ロボットのように見えてしまう狛犬。
胸を張っていて堂々とした感じ。
鳥居をくぐって参道へ。
真正面に見えるのが御神門で、右手の建物は平成殿という建物。
左手には手水舎と神楽殿がある。
が、この神楽殿の前はこの日は駐車場になっていた。
境内の地図を見ると駐車場の表示にはなっていないから、この時期だけとかなのかな?
こちらは鳥居をくぐって左手にある手水舎。
なんだかもう、この時点で彫刻がすごいんですが。
こういった紋様を彫り込むのはかなり大変なんじゃないだろうか。
それにしても彫刻の狛犬の表情が微妙な表情をしてて、ちょっと可愛いw
この日は神楽殿周辺は駐車場になっていて、車が通ったりしていたので神楽殿はこの一枚だけ。
結局じっくり見れず終いでした(´・ω・`)
綺麗な朱塗りの御神門。
妙見社だったというのを知ったためか、それとも瓦屋根の唐破風のせいか、ちょっとお寺テイストを感じる。
差し込んだ光が朱色に明暗を作りだしてきれい。
戦国時代に焼失したものを、天正二十年(1592年)に徳川家康公が再建した権現造りの拝殿。
徳川家康公といえば東照大権現というわけで、例の如く東照宮のような素敵に華麗な装飾に彩られている。
極彩色の細工が見る者の目を引く、豪華な社殿。
特に有名な彫刻が次の四つだ。
東照宮では「見ざる・言わざる・聞かざる」だが、こちらでは「よく見て、よく聞いて、よく話す」という元気な姿の彫刻がなされている。
本殿の北側に彫られたフクロウ。
体は南側を向いているが、頭だけは北極星(北辰)のある真北を向いている。
というかブレブレ。この彫刻は小さいので、ズームしたらご覧の有り様だよ。
実際に見るときもよく見ないと見えないサイズなので御注意を。
本殿東側に彫られたつなぎの龍。
夜な夜な池に龍があらわれたために、本殿に鎖で繋ぎ止められたという言い伝えが残っている。
よく見るとしっぽのあたりに鎖が巻かれてるよね。
というわけで、彫刻を先に紹介してしまったけれども、こちらが本殿。
というか、彫刻がすごくていくら見ても飽きないね。こりゃすごい。
ちなみに、こちらの本殿も拝殿と一緒に造営されています。
【 天神地祇社 】
本殿の北側にある天神地祇社。
こちらは壁一面に全国各地の一の宮の名が記されており、各一の宮の遥拝所になっている。
オモイカネが岩戸の前で八百万の神々を集めて策を練ったという神話になぞらえて、このように各地の一の宮を集めた場所が作られたのだろう。たぶん。
おいらは必死に都々古別神社の名前を探してしまいました。
というかせっかくだから地元じゃなく遠くて行けない神社を探せば良かったのに。
佐渡とか隠岐とか壱岐とか対馬とか。島ばっかりですか。
ちなみに、このお社があることから一の宮とは縁が深いとされたため、秩父神社は2006年に知知夫国の新一の宮となっている。
で、無事参拝を済ませたので、御朱印を頂くことに。
社務所は拝殿の右手にある……のだけど……
……ない。ないよ?
おいらの持ってる全国一の宮御朱印帳、秩父神社の名前が無いんですが。
2006年って最近だから、版が古くて名前が入ってなかったのかな(´・ω・`)
仕方がないので一の宮御朱印帳は予備の頁にお願いする。
で、いただいた御朱印がこちら。
初穂料は300円。
通常の御朱印帳と全国一の宮御朱印帳では、中央に押される印が違うようだ。
じっくり見ないと分からない差だけども。
さて、そんなこんなで初日の最終目的地の秩父神社の参拝を終えて、だいたい三時半くらい。
秩父には他にも三峯神社という有名な神社があるんだけども、時間的に無理そうなので諦める。
宿は川越に予約してあるので、秩父神社を後にしたおいらは、一般道を川越方面に向かって飛ばすのでした。
■ 秩父神社への地図
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◆ 神社の情報
秩父神社 ちちぶじんじゃ
御祭神:八意思兼命、知知夫彦命、天之御中主神、秩父宮雍仁親王
社格等:知知夫國一の宮、延喜式内社、国幣小社、別表神社
鎮座地:埼玉県秩父市番場町1-3

























