西根神社(福島県福島市飯坂町湯野)
西根神社。
福島県福島市飯坂町湯野に鎮座。
御祭神は古河善兵衛重吉命(ふるかわぜんべえしげよしのみこと)、佐藤新右衛門家忠命(さとうしんうえもんいえただのみこと)。
社格は明治二十七年に村社、のち大正七年に郷社となる。
昭和十二年には県社昇格の資格を得るも、有事突入の国難の時期にあって昇格をみなかったとのこと。
御祭神の名前を見るとお分かりかと思うが、この神社は旧来の天津神・国津神をお祀りしているのではなく、過去に功績のあった人物を祀っている。
簡単に言うと、上杉謙信公が上杉神社の御祭神になったり、徳川家康公が東照大権現として祀られるようなのと同じもの。
さて、この御祭神の二柱。
ともに上杉景勝公に仕え、伊達西根郷を支配していた。
西根郷はかつては肥沃な大地であったが、長く続いた戦乱の影響と水利に乏しいために荒廃しきっていた。
そこで治水を整えるべく、この地に堰(用水路)を開いた……というのが、古河と佐藤の二柱だ。
特に西根下堰は13キロの長さをわずか9ヵ月で開削、完成させたという。
このほかにも、山形県高畠町で四ヶ村堰を開削したり、阿武隈川に堤防を構築したりと治水に関する功績はとても大きなものがあった。
彼らの死後も領民はその遺徳を慕い、当地に堂を建て供養祭などが行われるようになった。
その後明治に入り、彼らの功績を称える形で明治二十年に西根神社の社殿が建てられたとのこと。
ちなみに私は地元っ子なのに、今回参拝するまでそういう事はまったく知りませんでした。
うーん。やっぱり川を一本隔てた向こうは別の町。
そこまで歴史とか教えてもらった記憶も無かったし、知ろうともしてなかったもんなあ。
石造のシンプルな鳥居。
鳥居をくぐって右に曲がると神社の駐車場になっている。
ここの手水舎はなかなか変わった感じ。
ふつうは四角い箱状のところに水がたまっているのが多いのだけど、ここは岩そのままみたいな感じ。
見たところ結構新しいもののよう。
左の狛犬はなぜかツノが生えてるんですが……ツノが生えてるのって結構あるもんなんでしょうか。
私はあんまり見かけたことはないんですが。
拝殿には七五三の旗がたくさん。
私も今年はお祝いしなきゃでしょうか。
70歳・50歳・30歳の節目の七五三。50・80よろこんで。
余計なことはさておき、かなり立派な拝殿。
さすが、戦前には県社昇格手前だっただけある。
戦後は一時荒廃してしまった時期もあるそうだが、昭和六十年に崇敬会が発足して復興しつつあるとのこと。
なるほど、道理で全体的に新しい感じがするわけだ。
しかし、こうして改修できるというのは喜ばしいことだと思う。
朽ちていくままに手を加えられずにいるお社などは見ていて忍びないので。
拝殿の大きさから比べると本殿はやや小さいように思える。
しかしながら屋根も立派だし、どこかしら風格を感じる。
地域の人々の尊崇の篤さが窺い知れる。
さて、参拝を無事済ませ西根神社を一通り見せていただき、社務所へ。
実は社務所に向かう前に境内社へもお参りしているのだけど、それは別の機会に。
御朱印をいただく。
こちらの神社では数年前、母が御朱印を頂いている。
当時は御朱印帳に直接書いていただけたのだが、今はもう半紙に書き置きしたものしか扱っていないとのこと。
神職の方も神社から遠いところに住居を構えておられると、なかなか大変なのだろう。
しかしながら、半紙を御朱印帳に貼るのは苦手な私。
やっぱり波打ってシワができてしまうのです。
慎重に貼らないとだめですねえ。
シワを隠すには軽く叩くように。
いや、それはドモホルンリンクル。
どなたか半紙をきれいに貼るテクニックを教えて下さい。
■西根神社への地図
大きな地図で見る









