田出宇賀神社(福島県南会津郡南会津町)
田出宇賀神社。
福島県南会津郡南会津町田島に鎮座。
御祭神は宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、須佐之男命(すさのおのみこと)、和久産霊命(わくむすびのみこと)。
社格は旧郷社。
国の重要無形文化財の指定を受けた、『田島祇園祭』という神事をとりおこなっている。
この神社のある会津田島は、福島県の南西の端っこにあって、私の住んでる福島市とは絶望的に遠い。
普段だったらまず行こうと思わない場所だ。
んでは、なんで行くことになったかというと。
職場の社員旅行で「会津鉄道と東武鉄道に乗って東京行って観光しようぜ!」っていうのがあって、この神社の最寄駅の『会津田島駅』で会津鉄道と東武鉄道の乗り換えの待ち時間が50分あったため。
というわけで、会津若松駅で会津鉄道に乗り込む。
会津鉄道の『会津浪漫号』。
この列車に乗るには乗車券とは別途に乗車整理券(300円)が必要。
社内は展望車両、トロッコ車両、お座敷車両の3種類に分かれている。
で、私が乗ったのはお座敷車両。
あらぁ、ちょっと素敵じゃなぁい。
会津鉄道の車窓から。
時期が早かったせいか、まったく紅葉してやがらねーですぅ。
でも橋の上では一定時間停車してくれたりと、乗客を楽しませる気遣いも。
紅葉の時期だったら1時間半の乗車時間も短く感じるんだろうなあ。
というわけで会津田島駅に到着。
11時38分着で、浅草行きの東武鉄道は12時28分発。
50分の間に参拝を済ませなければならない。ちょっとした西村京太郎サスペンス気分。
一回しか乗り換えないけど。
駅構内には田出宇賀神社のお祭りの模型と写真が飾られている。
やはりこの町にとってなくてはならない鎮守様なのだろう。存在感がある。
さて、駅から田出宇賀神社までは1キロ弱のようだ。
時間を無駄にできないのでひたすら早歩き。車移動で参拝が多かっただけにちょっと新鮮。
かなり大きな一の鳥居が見えてきた。
隣の駐車場の車と比べてみると、そのビッグさ加減がよくわかる。
二の鳥居。
飾りっけのなさが素朴で良い。
二の鳥居には『正一位 田出宇賀大明神』の文字。
手水舎。赤い屋根と良い感じに色が滲んだ木の柱におもむきを感じる。
【 左右の狛犬 】
拝殿。
この拝殿の前は賽銭箱が二つあり、それぞれ『郷社 田出宇賀神社』『村社 熊野神社』の文字が。
熊野神社……?このお社は熊野神社にもなってるの?
いろいろ疑問だけど、なんせ時間がないので社務所へ。
ところが。
ここでまさかの展開。宮司様不在。
奥様らしき方が、「スタンプになってしまいますけど…」とのこと。
宮司様も忙しいんだからしょうがない。
で、御朱印がこちら。
奥様のおっしゃったとおり、オールスタンプでの対応となりました。
でも参拝日は書いていただきたかったかも。
じゃなかったら半紙に書き置きとか。
……いやいや。
きっとこれは「ちゃんとした御朱印が欲しかったらこんな駆け足じゃなく、ちゃんとまたお参りに来いよ」って神様が言ってるんだよ。
東京に行く途中の西村京太郎サスペンスは考えが甘かった。
次回はなんとか時間をとって行く機会を探してみようと思う。
■田出宇賀神社への地図
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