定年後の再就職に漠然とした不安を感じて予備試験の勉強を始めて、いつの間にか5年が経とうとしています。今から思うと、当時はまさに「身の程知らず」であり、翌年(2020年)の予備試験に合格し、翌々年(2021年)の司法試験に受かって、2022年には定年前に早期退職して司法修習に行く、という計画⁇でした。

現実はそんなに甘くはなくて、気がつくと短答には5回連続で合格したにもかかわらず、論文試験には全然受かりそうにない、という典型的なベテラン受験生になっていました。

その間、逆に本業のほうは好調で業績も上がり、早期退職どころか60歳になった今年の夏まで予定を延長して働かせてもらいました。さらに来年からは海外事務所(多分中東)への赴任のオファーを好待遇(!)でいただいており、基本的にはその方向で考えています。

論文試験が終わってからは、ポイントの振り返りだけはしましたが、これからはアラブ諸国やイスラム教のことを勉強したり、アラビア語も少しは齧った方がいいかな、などと考え始めています。

また、最初に内々の赴任の打診があったときには、比較的柔軟に帰国することができると聞いていたのですが、経験者によくよく聞いてみると、海外事務所ではそこに生身の人間が存在することが最も重要な任務であり、軽々に日本に帰れると思ってはいけない、帰国できるのはせいぜい年に1〜2回だと思った方がいい、と言われました。そうだとすると、来年以降、おそらく3年程度の赴任期間を終えて帰国するまでの間、予備試験を受けることは現実的には極めて難しいと思われます。


このような事情であるため、予備試験受験は今年で一区切りかな、と思っています。もちろん、赴任期間を終えて帰国した後に再挑戦、という可能性は否定しませんが、受験勉強としての予備試験の勉強はここまでにしようかと思います(法律の勉強自体は苦にならないので、判例百選とかを趣味的に読むことはあるでしょうし、実際の裁判の傍聴にも行ってみたいと思ってはいます)。



今年の論文試験の自己評価は、❶〜❾までのポイント振り返りのとおりです。あらためて問題を見直してみると、受験直後の感触とは違っているものもありましたし、新たに失敗を発見して凹むこともありました。それでも、不合格の確信に直面することから逃げているより、こうして記憶が薄れないうちに再現的に振り返っておくことはいいことだと実感しました。


これまで3回の論文試験を受けており、その度毎に自分なりに予想をしていますが、それがあまり当てにならない(要するに、外れる)こと、しかも、概ね楽観的な予想が悪い方に外れていることがほとんどであること、は十分認識しています(以下のとおり。特に2021年)。それでも、今年も自分なりに「希望的予想」をしてみました。



今後、しばらくは予備試験関係の投稿ではなく、日記代わりの日々の生活に関する自分用の備忘録のような投稿になるかと思います。なお、裁判傍聴などがあれば、またご報告する予定です。