記憶が薄れないうちに、受験直後の印象を記録しておきます。自分なりにまずまず書けたものは○、失敗もあるが、最低限対応できたものは▲、大きな失敗があって全然ダメなのが×、という自己評価です。
難易度が異なるので相対評価ではまた違うのでしょうが、○は「これでA、Bがつかないなら、自分ではこれ以上どうにもならない」、▲は「Cがつけばラッキー、Dくらいと思いたいがそれ以下も全然あり得る」、×は「普通にFだろう。みんなもできなくて、Eとかつけば嬉しい」という感じでしょうか。
公法系
時間配分に失敗。憲法の1問目を終えた時点で1時間半を経過していることに気づきが愕然とする。模試の経験から、字を綺麗に丁寧に、きちんと答案構成をして、という方針が完全に裏目に出た。憲法2問目、行政法は十分に考える時間がなく、とにかく書いただけ。
憲法×、行政法×
刑事会
気を取り直して時間配分には気をつけたため、時間が足りなくなることはなかった。逆に刑訴法では簡単に、端的に書き過ぎたせいか、1枚半で終わってしまった。論点を落としているのかも知れないが、いずれにしても書き負けているだろう。
刑法○、刑訴法▲
選択科目
もともとインプットが足りていない科目。現場で条文を探して、自分なりに解釈して書くという作業で時間いっぱいまで。出題趣旨のポイントとなっている条文は外してないと思いたい。
倒産法▲
実務基礎
一応得意科目のつもりなので、昨日の公法系の失敗を取り返すならここしかない、と臨む。ところが刑事で1問、答えを用意しておきながら、これを丸々書き落とすという大失態。それでも時間いっぱいまで全力を尽くした満足感はあり。
民事○、刑事▲
民事系
民法はずっと重点強化対象で、論文試験の成績もF→D→Bと改善してきており、直前の模試でもA評価だったので、得意科目になっているとの過信があった。逆に商法、民訴法には苦手意識があり、この2科目から着手した。会社法は初見の論点で、使いにくい試験用法文で条文を探して操作・解釈するという作業に終始。民訴法では途中に勘違いがあって少し時間を浪費。それでもこの2科目はまずまず書けたと思いたいが、民法に時間を残せなかったのが誤算。残り60分で小問4問は厳しく、特に後半の設問2(小問2問)は、ほとんど時間がなくて、今思い出しても恥ずかしい内容…
民法×、商法▲、民訴法○
全体では○が3科目、▲が4科目、×が3科目、ということでしょうか。これまでも論文試験の自己評価は甘いことが多い(2021年がその典型)ところ、失敗は2科目まで、というのが通説のようですから、合格ラインに届くのはかなり厳しいと思います。○が全部A、▲がB,C,C,Dくらいに上振れして、×がD,E,Fくらいに収まってやっとギリギリ、といラインですよね(現実的にはちょっとあり得ない…)。
他方、7月下旬に退職してからひと月あまりは、お盆休みと病院通いを除いてかなり「受験生生活」ができて、大学受験以来の勉強量をこなすことができました。心配していた健康状態もこの2日間は特に大きな問題にならずに、試験を受け切れました。そういう意味では、今年は何も言い訳できることがなく、今年受からないようでは、もう今後は難しいということかなぁ、と思っています。時間配分や字を書く力(筆力、腕力とでもいうのでしょうか)、そして体力を含めて、自分の実力がよく反映された結果だと納得しています。
しばらくは試験や法律のことを忘れて、のんびりしようと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました😊