今、南アフリカのホテルにいます。成田空港からドーハ乗り継ぎで丸一日かけてヨハネスブルクに到着し、ヨハネスブルク郊外のホテルに宿泊しています。


南アフリカに来たのは初めてですが、学生時代に学んだこの国の印象は、人種差別政策で世界から孤立しているものの、鉱物資源(特に金とダイヤモンド)を有する白人支配の豊かな先進国というものでした。その後、デクラーク、マンデラ両氏(揃ってノーベル平和賞を受賞)によってアパルトヘイトが終焉したところで私の記憶は止まっていて、最近ではラグビーの強豪国でBRICSの一員、というイメージくらいしかありません。


しかし、現地駐在員の話では、治安が悪くて夜に出歩くのは極めて危険であるとか、計画停電や断水もしばしばあるとか、白人支配時代に整備された社会インフラが老朽化しているが、メンテナンスができていないとか、およそ豊かな先進国のイメージとは掛け離れたものでした。実際、ホテル宿泊中にも3〜4回、短時間ではあるものの停電がありましたし、会食が夜遅くまであった日の帰り道は、契約していた民間警備会社のやや過剰とも思える護衛(自動小銃を携えた屈強な警備員を乗せた車がサイレンを響かせながら随行してくれます)がついていたとは言え、何となく危険な感じがしないでもなかったです。



(街のレストランでは「合法的な銃の持込みは歓迎」との掲示がありました。英語ではなく、現地アフリカーンス語なので、自分には読めませんが…)


ただ、街の人々は素朴な感じで、レストランはリーズナブルな値段でそこそこ美味しく、またビジネスの調整は簡単ではないと事前に聞いていましたが、それほど困難なこともなかったので、ホテルの対応なども含めて3泊の滞在そのものは概して快適でした。


これからチェックアウトして、またほぼ丸一日かけて日本に戻ります。幸い胃腸の調子は快復し、昨晩の現地法人社長宅(ものすごい豪邸でした!)でのディナーでは、調子に乗ってワインを飲み過ぎるくらいでした。南アフリカ滞在中は、予想通りスケジュールがギッチリ詰まっていて全く勉強できなかったので、帰りの飛行機の中で少しでも遅れを取り戻したいところです。