いくら休んでも回復の兆しが見えない


こんな事は初めてで次の行動をどう


すれば良いか、今1番最善の方法を


模索すれど結局、今残ってる自身の


体力を温存しつつ、水分補給と塩分


が体から完全に抜けない様、補給し


ながら帰るしかなかった。


頻繁に足が痙る状況は変わらず


ビンディングシューズをペダルを固定


してしまうのは足が痙った時に咄嗟に


クリートを外せない、外せないまま


車道へ万が一転倒してしまうと後続の


車に轢かれる危険性が高い。


苦肉の策でクリートカバーを取付けた


状態でペダルをまわす事にした。


これなら漕ぎにくさはあるものの


ペダルを外せずに転倒という事態


だけは避けれそう。


とりあえず、これ以上体力が削られ


て行く事を最小限に抑える為に登り


坂は歩いて平坦と下り坂のみ自転車


に乗る事で体力の消費を抑える事に


し、帰りの道を走り始めました。



走り始めて最初のコンビニで水分補給


と体温を下げる為にICEBOX。


そして空を見上げると雨雲。



夕方から台風で雨の予報。


この状況で雨に降られる事だけは


避けたい☔


ここから過去1番、辛い状況が始まり


ました。


コンビニを後にし数キロ走った辺りで


猛烈な喉の渇き。


少し前に水分補給したばっかりなのに


どれだけのスピードで体から水分が


抜けていってるんだ?


でも喉の渇きには勝てずこちらでも


水分補給。



先を急ぎたい気持ちとは裏腹に体が


動いてくれない。


湿度と気温が高くおまけに無風状態。


気温の高さゆえ呼吸する空気も熱く


呼吸するのも苦しくなってきた。


歩いては乗っての繰り返し、そして


ある事に気づく。


声がかすれ上手く発声出来ず


耳も聴こえにくい、丁度プールの中に


潜った時の様な感じ。


聴力まで異常をきたしてきている。


体の異常状態が次々現れ始め今回


ばかりは無事に家に辿りつけるか


危うい状態になってきた。


熱中症の怖さを改めて思い知る。


ここから延々歩きと乗車の繰り返し


正直、断片的に意識が薄く覚えて


ない所もあり、ただひたすら家に


辿りつかなければという気力だけで


体が動いてただけ。


悪い予感は的中し刻々と健康状態が


低下してきている。


走り慣れた道がこんなに長くキツく


感じたのは初めて。




息も絶えだえサイクリングロードの


土手まで辿り着き座り込む。


今、どの辺りまで帰ってきてるのか


何度も通ってる道なのに距離感まで


わからなくなってきてる。


延々、この土手に辿り着くまで自販機


やコンビニでの給水ポイントがなく


完全に脱水してしまった。


人間って極限状態におかれると


おかしな事を考える物で土手の下に


流れてる川の水を飲もうか、なんて


本気で考え始めてました。


ここで、少し休憩し再び移動開始。


とにかく一刻も早く水分を体に入れ


なければ。


しかし悪い事にコンビニはおろか


自販機すら見当たらない。


陰がある所に来る度に休憩の繰り返し


なかなか前へ進みません。


そしてここで、わたくしが1番恐れ


てた状況が始まりました。


目の前が暗くなり意識が遠くなり


歩道脇に倒れ込みました。


唯一、そこが陰だった事が不幸中の


幸い。


無意識にサイクルウエアのジッパーを


下ろしヘルメットを脱いで体を冷やす


行動をしていました。


さすがにもうダメだ。


スマホ片手に救急車を呼ぶ準備を


してました。


いつも自転車に限らず外に出る時は


無事に家族の元に帰る。


これは最低限、自分の中で決めている


決め事。


いろんな事が頭の中を巡りました。


薄れる意識の中、不思議な位いろんな


事が頭の中を巡りました。


家族の事、友達の事、仕事の事。


大袈裟かも知れませんがこんな所で


命は落としたくない。


連日のニュースで不幸にして熱中症


で命を落とされてる方もいらっしゃる


ので、今まさに熱中症で倒れてる自分


がその近い位置にいると考えただけで


恐怖しかありませんでした。


限界でした、救急車を呼ぶ前に意識


失って眠ってしまいました。


時間にして2〜30分位でしょうか


暑さで目が覚め、ふと道路の先を見る


と自販機らしき物。


真っ直ぐ歩けない状態でフラフラ


しながら自販機の元へ。


倒れ込むように自販機にもたれ掛かり


スポーツドリンクを買い数時間振りの


水分補給。


と、ここで自販機横にある果物農家


さんのお父さんが普通の状態じゃない


わたくしを見て声を掛けて下さり、


一通り朝から今までの経緯を説明し


今、この状態なんですと話すると、


とにかく、中に入って休んで行きな


さいと涼しい作業場へ入れてくれま


した。


イス代わりに果物を入れるコンテナに


座らせてくれ、休ませてくれました。


この時ばかりはホントに助かりました


お父さんの親切が身にしみました。


閉店後にもかかわらず1時間も休ませ


てくれたお父さんには感謝しかない


です。


涼しい作業場で体調も少し落ち着き


始め、お父さんと少しお話もさせて


いただき、果物の話や他愛もない話


をさせてもらいました。


今日は自転車なので果物は積んで帰れ


ませんが、今日こうして助けてくれた


お礼に来月に果物買いにこさせて貰い


ますと約束し、最後に旅先で助けてく


れたお父さんとの記念の1枚をお願い


したところ照れながらも1枚いっしょ


に写真を撮らせて貰えました。



お父さんありがとう。


来月、果物を買いにこさせてもらう事


と、助けてくれたお礼を伝え作業場を


後にしました。


その後、何とか最寄りの道の駅まで


辿り着く事ができ、そこまで家族の者


に迎えにきてくれる事ができました。


今回はわたくし自身の判断ミスと過信


が招いた結果この様な事になりました


やっぱりサイクリングは元より趣味は


安全を確保しながら楽しむ物。


無理せず少しでも不安要因がある時は


中止する判断が必要だと改めて感じる


今回のライドでした。


想像以上に熱中症による体調急変、


深刻な状況に進んで行くスピードが


早いです。


ほんとに身の危険を感じました。


まだ暑さは続きますが皆さんも体調


管理にはくれぐれもご注意下さい🩺


長々となりましたが今回わたくしが


経験した失敗談をブログ記事にありの


まま残したいと思います。📝


今回はこの様な内容になりましたが


次回は楽しい内容を載せれる様に、


またライド計画を立てたいと思います


🚴✨