隠れ肥満に注意すべき


これまで一般的に「肥満は遺伝」と認識されてきましたが、近年、生活環境の関与に着目されています。食習慣の変化や身体活動量の低下などにより、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回り、過剰分が体脂肪として蓄積される、すなわち肥満につながります。肥満の家系においても、遺伝のみならず、家族の食習慣や運動習慣など共通した生活習慣が肥満 の原因と考えられます。このように肥満の成因として重要なのは遺伝よりも生活環境および生活習慣といえるでしょう。


けれど、筋肉が少なく、体脂肪率が高いけれど見た目は太っていない人は、肥満と言えます。 このような、見た目ではわからない肥満を隠れ肥満というのです。自分は太っていると自覚している場合はいいのですが、見た目は痩せているから肥満じゃないと思っていて、体脂肪率の高い人は要注意です。 早く自覚して脂肪を減らさないととても危険です。肥満はいろいろな病気の原因となり、自分の命を縮めてしまうのです。  だから、ダイエットはただ体重を減らせばいいというものではありません。健康的に痩せたいのなら体脂肪率を減らすべきだと思います。 食事制限だけのダイエットばかりしていると、筋肉や骨が減り、体脂肪率が増えてしまう傾向にあります。なのでダイエットをするときは、 食事制限だけではなく、運動を取り入れて筋肉を減らさず脂肪を減らして、ダイエット後も健康になれるダイエットをしましょう。


治療には、エネルギー摂取(食事)と消費(運動)のバランス改善、すなわち摂取エネルギーを減らすことと消費エネルギーを増やすことが第一となります。しかし、極端な食事制限は長続きしない上、精神的にも悪影響を与えます。特に、若い女性では、自分は太っていると思っている人のうち半数以上が標準体重以下との実態も明らかになっており、不必要なダイエットによる健康への弊害が懸念されています。食事のリズム(欠食、食事時間など)を見直すことも重要です。併せて、運動を継続的に行うことが大切であり、特に長続きするようにするためには日常生活で普段行っている活動の中に運動を取り入れるようにすると最も効果的でしょう。他に、昔から体重が変わらなくてもお腹が出てきてり、腕の下の部分がタルンタルンしていたり、体形が崩れてきた人も要注意です。