どうぶつしょうぎ物語 親子で楽しめる「はじめてのどうぶつしょうぎレッスン」 配信開始 | アイデス山口 iラヴ将棋「下手の中飛車→風見鶏β」

どうぶつしょうぎ物語 親子で楽しめる「はじめてのどうぶつしょうぎレッスン」 配信開始

将棋は宇宙だ!!
アイデス山口@アプリde将棋入門です。

久しぶりに新作のお知らせです。

11月2日にiOSで「はじめてのどうぶつしょうぎレッスン」を配信開始しました~。

i羽生将棋シリーズでは、将棋初心者、初級者を挫折させないというのを目的に開発に作ったものですが、
この「はじめてのどうぶつしょうぎレッスン」でも、そのコンセプトを継承。
ルールから実戦練習、棋力アップの練習問題まで、アプリでサポートしていきます。

いくつかの特徴としては、
まずは、どうぶつしょうぎとしては珍しい駒落ちを採用しました。
単純に、より弱いコンピュータ対局が入りたかったのです。
ルールを覚えた直後に、どうしても1回勝って欲しいので。

とはいっても、思考を弱くしすぎると、王手放置するとか、それはそれで面白いのですが、練習というところから考えると、あまりよろしくない。
最低限の思考を維持した上で、さらに弱くするとなると駒落ちしかない。
しかも、どうぶつしょうぎの作者でもある北尾先生のアドバイスもあって、落とした駒は下手の持ち駒にしてしまう出血大サービスとなりました。
相手が「ライオンだけ」から始めることができますので、これから覚える方にも安心です。

そして、練習問題の構成です。かなり細かく分割して構成しました。

将棋の問題と言えば詰将棋。1手詰から徐々に手数を伸ばして勉強していくかと思います。
しかし、その前には王手があります。詰みを知るには、王将を実際に取る必要があります。
今回はそこから問題にしてみました。

キャッチ問題、王手問題から入っています。受けも「ライオンが直接逃げる」「駒を取って逃げる」「仲間に助けてもらう」など分けて問題にしています。
将棋に詳しい人は「そんなの最初から答えがわかるじゃん」と思うかもしれませんが、詳しくは後述するとして、
本当に将棋などを知らない人を対象にして、このような分け方にしています。

ルールを実際に盤面に指しながら、学んでいくのは、i羽生将棋と同様で、感覚的にルールがわかってくると思います。

ここはブログなんで、少し開発の裏側を書いておくと、
このアプリは、構想自体は数年前からあって、ずっと作りたかったものです。
アイハットの移籍してから、すぐに動き出して、今ようやく形になったものです。
この速い時代に時間がかかりすぎで、単純に私の力不足なんですが・・・

それはさておき、
まず、どうぶつしょうぎ自体が入門用の将棋であり、それをさらに学ばせるようなアプリが必要なのか?というのは、私の中でも疑問でした。
i羽生将棋の会社だから、どうぶつしょうぎも入門用のものを作るというのは、私の中では=ではなかったのです。

でも、どうぶつしょうぎには、将棋にない魅力がありました。
これまで将棋とは違った伸びしろにある層へのアピールが可能な点です。

まずは幼児
将棋は幼児でも始めることができますが、多くの人は小学校に入ってからが多いかと思います。
それはおじいちゃんやお父さんに教わったり、学校で流行ったりします。学校の将棋教室という人もいるでしょう。
もし、その前にどうぶつしょうぎに触れる機会があったとしたら・・・のめり込む可能性が高いのではないか?と考えました。

そして、女性
初対面の人と話す時、仕事の話ってなりやすいですが、私の場合「羽生先生の将棋アプリ作ってます」というなるわけです。
そこから将棋の話になることが多いのですが、女性でもどうぶつしょうぎを知っていることが多く、「かわいいですよね」という話になります。
逆に「子供にどうなんでしょう?」という流れになることも少なくありません。
でも、実際に指しているという人はあまり多くなく、よくて子供と遊んだことがある、という程度です。
近年、女性の将棋ファンは増えているのを実感していますが、それでもまだまだ伸びしろはあります。

それなら親子で遊んでもらえるようにすればいいんじゃね?

そこから

幼児とママをメインターゲットにする

となり、それはどうぶつしょうぎだからこそ、できることではないか?と考えたわけです。
それなら入門用を出す意味はあるだろう、と。

「入門用のどうぶつしょうぎに入門アプリを作る」という懸念に関しても払拭することができました。
春にとある町イベントで、ゲリラ的にどうぶつしょうぎ体験ブースを作りました。
ゲリラ的なので、実際にどうぶつしょうぎで遊んでいる人も2人おりましたが(しかも女性だった)、ほとんどはルールも知らないお子さん。
ルールを知らないので、軽く動かし方を教えて、実戦の中で教えていったわけですが、相次ぐ王手放置(笑)
どうやって負けていいかわからなかったくらいです。最後はライオンでライオンに王手をかけることも。

ところが、3回もやると、それなりに指せるようになるんです。
どうぶつしょうぎの優秀さを実感するとともに、子供の順応性には驚くばかりでした。

今回は私が付き合ったことで3回頑張れたけど、みんながみんながそんな環境があるわけじゃない。

・アプリがその役割を果たすこと
・ママがその役になれるようなアプリを作ること

それができれば、どうぶつしょうぎ→将棋のラインが強まり、将棋の裾野は広がる。
最終的にはi羽生将棋シリーズがありますから、アプリの寿命が延びる。

そのためには、どれだけ難易度を下げれるか?であり、そ
れが「駒落ち」で3回以上頑張れるようにすることと、キャッチが理解できれてれば解ける問題が必要だった理由です。

そういった「いかに知らない人へ対応するか?」という意味では、本アプリもi羽生将棋シリーズもまだまだやりたいことはいっぱいです。
ただ、そういう環境を構築していけば、あとはどれだけ知っていただくかの勝負になり、普及活動をしている方のアシストにもなります。
今後もカメの歩みかもしれませんが、着実に進めていきますので、引き続きよろしくお願いします。