江頭2:50名言2 | 死期のエッセイ

死期のエッセイ

毎日が瀬戸際、土俵際。
大塚カツヤの個人スポンサー獲得までの道。

今、リアルな世の中と相反してネット大人気の江頭2:50 の名言を綴りたい。
少しでも彼の本当の姿を知っていただきたいのだ。



前回の名言が好評だったので新たに記す。


「目の前で悲しんでいる人を見つけたら何とかして笑わせたい。
そのためなら警察につかまってもいいし、寿命が縮まってもいい」


「俺のライブに来てるやつらの顔を見てると、結婚はおろか
恋愛もまともにできないんじゃないかって言うような奴らばっかり。
だけど、俺はそういう奴らのためにこそお笑いをやりたい」


「気持ち悪いって言われることには慣れたけど、たまに『死ね!』って言われるんだ。
俺は言ってやりたいよ。こんな人生死んだも同然だってね」


「これをやったら次回出られなくなるんじゃないかなんて考えないようにしている。
人間、いつ死ぬか分からないからその時のすべてを出し切りたいんだ。
俺はいつ死ぬか分からないし、見てくれてる人だっていつ死ぬか分からない。
視聴者が最後に見た江頭が手抜きの江頭だったら申し訳ないだろ?」


これがすげぇよかった!!!

「(観客に向かって)俺はずっと戦っていくからな! テレビ局がどれだけ俺を叩こうと
俺は全部乗り越えてやるからな! これだけはお前らに約束する!」


そして神・江頭が世の中に衝撃を与えた、伝説の「江頭クランブルー」の詳細を紹介しよう。




ことの始まりは、1993年のことである。
当時、江頭は、お笑い集団、大川興業の構成員の中でも
そのノー・フューチャーで過激な芸風から演芸マニアの間で名を馳せ
“放送禁止芸人”として、深く、そして静かに、その知名度を広げていた。


しかし、所詮はテレビ対応が出来ないアンダーグラウンドな有名人どまりでしかなかった。

ところが、そんな男の噂が、鬼才・テリー伊藤の耳にも及び
彼の広角レンズにロック・オンされるまでさほど時間はかからなかった。


程なくして江頭は、テリー伊藤からテレビ東京の新ゴールデン番組に

レギュラー出演の大抜擢を受けることになる。

この抜擢された番組こそ、ある意味で伝説となっている「名門・パープリン大学日本校」であった。

そこで江頭が起用されたのは、素っ裸にペンキで背景を描き風景に溶け込むという
「透明人間に挑戦」というコーナーだった。


しかし、このコーナーに対して局側からコーナー中止、江頭を降板させるべきという意見が出てしまう。

そんな絶体絶命の状況で行われたスタジオ第一回収録。


新番組のスポンサーのお偉方が見守るなか
江頭は、電通の担当者や番組スタッフの願いや制止を振り切り
自らの芸人としてのアイデンティティーである全裸となった!


結果は、見事にテレビ初レギュラー、初日に降板という、お笑い界に永久不滅の最短記録を打ち立てた。

そんな降板劇に納得できなかったのはテリー伊藤である。


「ね~キッド~、エガちゃんってさ、なんか死んじゃったさ~、たこちゃんと同じ匂いがするんだよね~
俺は好きなんだよ~エガちゃんとたこ八郎ってさ~、なんか本当は強い男なんだけど
普段は弱くてさ~面白いんだけど悲しくて、それが格好よくってさぁ、だらしなくってさぁ、似てるでしょ」


テリーはいつか自分の番組で江頭をレギュラーにしたいと考え

すぐさま「浅草橋ヤング洋品店」への起用を決める。


江頭は告白する。

「俺はテリーさんの番組に出るのが夢でした。
俺は素人時代『元気が出るテレビ』を見て衝撃を受けまして

テリーさんの番組に一度でいいから出たいと思ってたんでしゅ。
俺を拾ってくれたテリーさんのためなら命を捨ててもかまいましぇん。

俺は番組で笑ってもらえるならば死んでもかまわないでしゅ。
お願いでしゅから、一度でいいから俺を番組で殺してください!」


テリーは、当時まだサリン事件を起こす前のオウム真理教の「水中クンバカ」にヒントを得て
「江頭グラン・ブルー」として映画「グラン・ブルー」を模すというテレビ的な味付けを施して
本当の伝説を作ることとなる江頭をメインとするコーナーを作り上げた。


江頭は、初回からスタッフの期待にこたえる記録を打ち立てる。

これで、見るもの全てのものの心を鷲掴みにした。


その後、江頭のライバルとして浮上したのがエンゾ清水こと清水圭である。


当時、『浅ヤン』は、二つの派閥、制作チームが覇を競っていた。

つまり、テリー伊藤率いる制作会社「ロコモーション」東京スタッフと
大阪から乗り込んだ吉本側制作スタッフである。


VTRは東京のスタッフと吉本のスタッフの二班でそれぞれ撮影され
それをお互いスタジオで出して、どれだけ客を沸かすか、毎回シノギを削っていた。

         (略)

つまりこの構図、東京スタッフvs吉本スタッフのライバル意識が
江頭vs清水という代理戦争に反映される形となったのだ。


ところが、いざ対決が始まると江頭は極度の緊張とプレッシャーからか普段の力が出せず
それどころか「みじゅ(水)が怖い……」と恐怖で戦意喪失に陥ってしまうのだった。


後日、再び江頭は挑戦を行う。

しかし、何度潜っても、ロクな記録が出なかった。

さらにやればやるほど、記録は悪くなっていった。


そして終には江頭の身体に異変が起きた。

見るからに呼吸がおかしい。よく見ると息を吸う、吐くが逆なのだ。
連続して息を止めたり吐いたりしていたので脳と身体が完全にイレギュラーをきたしたのだ。

さすがに、これは待機していたドクターからストップがかかった。


人目をはばからず江頭が大泣きする。

「エガちゃん! もうこの企画はやめよう。
あれだけの記録を作ったんだからさ、もう充分だよ。あとは圭さんが続けるだろうしさ」

「はい……。もういいでしゅ……」

でも、どうして、あそこまで潜れなくなったのか原因を知りたい。

「俺、水が怖いんでしゅ、5秒で怖いんでしゅよ。
みじゅが怖くなってから風呂に入るのも怖くなって
ここ2週間、風呂にも入ってなかったんでしゅよ」

尋常ではないプレッシャーで本当に廃人寸前だったのだ。


この後、この企画は清水圭を主役として継続していった。

しかし江頭を失ったことで、その熱は急速に冷めるとともに、記録自体も3分20秒を越え、もう限界だった。


そんななかで、夏の終わりの8月31日、遂にこの企画の最終回を迎えることとなった。

矢部浩之、中村有志ら挑戦者達が平凡な記録を並べ
江頭や清水が死を覚悟して挑んだ企画が、芸人の一発芸大会の様相で哀しい終焉を迎えようとしていた。


その時--。

「ウォウオウオーーッツ、待て待て! 待ていッ!」

と、突如、男が現れた!

そう! そこに突如、江頭が現れたのだ。


この日のために特訓を重ねた江頭が水槽に立ち向かう。

水中で記録を伸ばしていく江頭に対する観客が歓声から悲鳴、そしてまた歓声へとめまぐるしく変化していく。

水中から脱出した江頭は、芸人の表情と素の表情とが刻一刻と移り変わり交差していく……。


江頭は自分のファンは「恋愛も一生出来ないような冴えない男ばっかり」と嘯く。
「でもそいつらが自分のバカやってる姿を見て、 大喜びしてくれているのが一番嬉しい」
「自分はそういう連中のためにお笑いをやりたい」


以上、TVのスキマ より転載。


PCの人はその時の伝説映像をどうぞ!


神だよ、エガチャン。