愛知県犬山市の歯科~石井歯科室 -6ページ目

愛知県犬山市の歯科~石井歯科室

      安心の地~歯科医があなたに伝えたいこと~

フラビーガムとは逆に骨がありすぎて困る場合があります


代表的なものが、骨隆起とよばれるものです


これは、何か病気になってできるものではなく、その人の骨格の特徴です


場所は、下の4番から5番目の歯あたりの顎堤で、ベロ側の面にベロを押すように直径5ミリ前後のボール状の形をした骨が張り出したものです


少し盛り上がっただけの形状のもあります


片側だけにみられることは、非常に少なく、ほぼ左右対称にみられます


本人が気にしていなければ何も問題ないのですが、入れ歯、特に下の総入れ歯をいれなければならなくなった時問題がおこりやすいでしょう


どういうことかと言いますと、骨が張り出していますとそれを覆う粘膜が薄くなる傾向があります

入れ歯を口の中にいれると、そこに入れ歯の床がのります

すると薄い粘膜が骨と床でサンドイッチされ適合の良い入れ歯でも痛みがでやすくなります

では、そこを避けて入れ歯を作りますと、安定性に問題がでますので、微妙な調整が必要となります


あまりにも大きなものですと、骨を削って解消する場合もあります


総入れ歯が安定するための条件として、顎堤(がくてい)部の骨の吸収がなく歯があった時にできるだけ近いことがあげられます

顎堤とは歯が埋まっていた歯槽骨とそれを覆う粘膜の堤状の盛り上がった部分のことです



入れ歯が合っていないと、噛めば不均等な負荷が粘膜の下の骨にかかります
すると、骨はだんだん減ってしまいます


減ってしまうと、入れ歯を支える部分が減ることになり、さらに不安定になります
それがある一部分に集中することが多いですが、人の噛むくせによります


その最も代表的な例で、上の入れ歯で新しい時は奥歯でよく噛めていても
食事等で使っていけば人工の歯は擦り減りますので、左右の奥歯が当たらなくなるということは前歯に強くあたることになります


そのままの状態で入れ歯を使い続けると、下の前歯の突き上げで前歯の顎堤部の骨が吸収されていきます
でも、粘膜の位置はかわらない状態になりまして、吸収された骨の部分のスペースに繊維化した組織の固まりができます


ですので、骨があった時のしっかりした顎堤から骨のないブヨブヨと動く顎堤に変化します



これがフラビーガムといって、入れ歯を入れてもその部分が入れ歯を不安定にする原因となります
下の総入れ歯を安定させる大切な場所は、奥歯6から7番目の歯のホッペ側の骨で、少し外側に反っている部分で、頬棚(きょうだな)といいます

英訳でブッカルスペース(buccal space)といい、入れ歯の床の外側の辺縁(ふち)で、最も幅を厚く作ることができ、入れ歯の安定の役割を果たします

ほっぺのたなという名前の通り、入れ歯をたなに置くという感じです



もうひとつの大切な場所は、指で触るとわかりやすいですが、一番奥歯の奥側の骨が少し平らになっているところがあります


奥に向かってだんだん幅が細くなっているので三角形の形ににていること、そして臼歯の後ろの部分ということから臼後三角(きゅうごさんかく)、または臼後隆起(きゅうごりゅうき)、英訳でレトロモーラパッド(retoromolar pad)といいます


頬棚からレトロモーラパッドにかけて、適切な型取りと適切な入れ歯のふちの位置付けをすることによって安定させます