【展示されている小諸紬と、
ゆもと京都屋の暖簾】
【斜めにつながる緻密なデザイン】
小諸市の本町区東沢に「きものニスト工房」を構える清水寛美さんは8日まで”市内商家に眠っていた小諸紬”を、ゆもと京都屋呉服店で展示している。
小諸紬は、経済産業大臣指定の伝統的工芸品「信州紬」のひとつ。
昭和に発刊された有名流派の着物教本には、上田紬や飯田紬と並んで記述があることから、広く認知されていたと考えられる。
ゆもと京都屋には小諸紬の古い暖簾が残っている。
基本的には、各家庭で自家用に紡いで織られていたとされる。
また、紺屋町にあった東信繊維㈱では、織元ならではの直売が行われていたという。
現在、上田紬などと比べて、取り上げる人が少ないという課題がある一方、令和2年度に小諸市教委の「小諸ふるさと遺産」に認定された。
展示されている小諸紬は、清水さんが元所有者からの連絡をきっかけに発見。
東信繊維が50年ほど前に手掛けたものとみられる。
良質の絹が使われており非常に光沢が良い。
また、柄の構成やデザインは緻密に練られており、襟元から袖など各部をまたいで斜めにつながる。
工房のある東沢は、文豪・島崎藤村の「千曲川のスケッチ」で山荘の章に登場する地域。
清水さんは、本町を中心とするイベントお人形さんめぐりに賛同して小諸紬を出展。
「この小諸紬のたとう紙を広げた瞬間、光沢の素晴らしさに驚いた。構成やデザインは、お洒落で華やか。特別な日に着る服だったのだろう。ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話す。

















