【新刊「燃焼」と50年前の原本】
佐久市春日の岡部捷二さんの著書で、昭和41年の大学紛争を題材とした新刊「燃焼」が先月、文芸社から出版された。
長野県内では平安堂などで販売。
インターネット書店でも注文できる。
昭和41年2月から始まった東京理科大学の学園紛争を記録した1冊。
同大学生だった岡部さんの体験、同期生の協力、同学年が残した討議議事録、各学年や各団体の動向の記録、各団体が配布した討議資料や新聞、ビラなどをもとにまとめた。
同大学費値上げ反対運動は、慶応大や早稲田大と同様、私学の国庫助成要求の運動に少なからず影響を与えたとされる。
戦後日本社会のひずみや矛盾などを背景に、大きく燃え上がった紛争の顛末を、つぶさに伝えている。
同社の講評によると「本稿をきっかけにして、大学教育とは何かを考える人も多いのではないだろうか、また若い人に読んでほしい作品」。
岡部さんは昭和17年生まれ。
同大薬学部卒業後、日本私立大学協会広報紙「教育学術新聞」編集記者として活動した。
昭和45年に佐久市で岡部薬局を開業し、以後50年営んだ。稼業のかたわら、郷土史研究に取り組んでおり、地元戦国武将の依田信蕃を題材とした著書もある。
約50年前、新刊「燃焼」の原本となった書籍を自費出版した。
今回、令和2年に出版された岡部さん著「信濃国佐久郡春日郷『御鹿の里』物語」が文芸社の目に留まったことがきっかけで、原本に原稿を追加した新刊として発売されることとなった。
あとがきは「新型コロナウイルス感染症」を、はじめとする現在の社会情勢にふれたうえで「青春時代の学園紛争記録から世代を越えた何かが伝わり、新たな出会いの契機になれば幸い」と結んでいる。
















