『やっとランチできる』と、お友達と古民家カフェへ。娘も息子も同級生、先日は息子同士4人ほどで、飲みに行ったらしい。もうかれこれ20年来のお付き合いの友達。耳鼻科で、一歳半の息子同士が引き合わせてくれた。同じ保育園で、遊んでいた仲だった。



 お互いの娘は、2人とも関東へ進出して行った。まさかの偶然と、縁を感じるご家族。夫同士は、年齢こそ離れているが子供の時からの顔馴染み。『息子よりも娘たちの方が、行動派だったね』とお互いに感慨深い。ヒップホップのダンス教室や陸上クラブ、中学時代の陸上部でご一緒した。



 紫外線や寒さとの闘いが終わると、ホッとしたような、少し寂しいような複雑な感情が湧いた。私が18歳の娘を送り出したのと比べ、友人は20歳の時だったので。少しドライな印象を受けた。何しろ私は、よく泣いたので、誰とも比較できないかも。今となっては、それも懐かしい。



 ただ友人が、品川駅まで送ってくれた娘さんと別れる場面では、なぜか私が涙ぐんでしまった。逞しく、大人びた娘の横顔、遠ざかる後ろ姿、都会に旅立っていく娘はいじらしくもあり。つい感情移入し過ぎてしまった。



 若い2人の都会での生活に、刺激と温かい出会いがたくさん訪れますように。