巻き爪マイスター採用しました。 | 神戸市西区、いでい皮ふ科のブログ

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神戸市西区でいでい皮ふ科を開院して18年目に入りました。皮膚科のこと、その他諸々書いていきたいと思います。

これまで当院では巻き爪の矯正にVHO、コレクティオや超弾性ワイヤーのマチワイヤーを用いてきました。マチワイヤーの利点はとにかく簡単であること、コストが抑えられること、一度はかなり改善(約9割の人が改善)することなどが挙げられますが、欠点として爪に穴をあけなければならないこと、爪が伸びてきたら外さなければならないこと、先端部での矯正になるので、一度よくなっても外せば再発しやすいことなどがありました。

そこでこの度遅ればせながら、年始のブログ( (゜_゜) )にご案内していました巻き爪マイスターを正式に採用しました。

これは超弾性ワイヤーを使って巻き爪の矯正をするという点ではマチワイヤーと同じなのですが、

①フックを爪に引っ掛けて装着するため、爪に穴をあける必要がない

このように爪に傷をつけることなく装着できます。

②均一に力がかかるため爪の矯正がマチワイヤーに比べ自然

生え際側も多少矯正されるようです。 (図はいずれも販売元のマルホさんのホームページから引用しています)

③爪が伸びてきたら生え際側にスライドさせることで装着期間を延ばせる

 

などの利点があります。

現段階で思いつく懸念材料とすれば、マチワイヤーと同じく装着の際、爪の長さが必要なので、短く爪を刈り込んでしまっているような巻き爪の患者さんには使えないこと、先端部での矯正になるので、生え際部分の巻きが残り、外せば再発する可能性があること(これは約3割の人が再発するといわているマチワイヤーも同じ)でしょうか。後者に関しては、データ上マチワイヤーより生え際側の矯正が得られるとありますので、今後検討してみたいと思います。

施術料は1か所につき6,000円プラス税となっています。