Qスイッチレーザー導入しました | 神戸市西区、いでい皮ふ科のブログ

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神戸市西区でいでい皮ふ科を開院して18年目に入りました。皮膚科のこと、その他諸々書いていきたいと思います。

以前フォトブライトのところでもお知らせいたしましたが、このたびシミ取りレーザーとしてQスイッチNd:YAGレーザーを導入しました。これまでと同じくキュテラ社のmyQdualという機種です。532nmと1024nmの波長を出すことができるため、老人性色素斑(いわゆるシミ)などの浅いところにメラニン色素が沈着しているものは532nmで、後天性真皮メラノサイトーシスと呼ばれる皮膚の少し深いところにメラニン色素が沈着しているものなどには1064nmの波長を当てると改善します。また1064nmの波長を弱く照射することによりこれまで難治といわれた肝斑にも効果が期待できます。早速私や職員のシミに当ててみましたが、2,3日でかなり濃い色のかさぶたが形成され、10日ほどでぽろっととれました(すみません、写真取り忘れました)。フォトブライトと比べた場合、1度の照射で効果がはっきりと実感できます。ただ、いわゆるダウンタイムが有り、しばらくの間テープなどで保護する必要があります(私は2週間以上貼っていました)。当院では目立ちにくいハイドロコロイド(傷パワーパッドのようなもの)の貼付をおすすめしています。長く貼れば貼るほどレーザー照射で注意が必要な炎症後色素沈着が少なくてすみます。

2台の機械を導入したことでテープ剤で保護してもはっきりとした効果を期待したい方はQスイッチで、少し回数がかかっても目立たない治療を希望される方はフォトブライトで、という二つの選択ができるようになりました。