なるべく削らない銀座の歯医者

なるべく削らない銀座の歯医者

歯科のことで困ったな、どうしよう。そうだ井出ちゃんに聞いてみよう!30年以上歯科をやってきて気が付いたことをブログに書きます。歯科の疾患はすべて結果です。心と体のアンバランスが口腔系に現れます。歯科でバランスを取り戻し、健康を保持することが可能です。

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欧米では歯の矯正、ホワイトニングは美容の一環として当たり前のように行われてきました。

日本でも近年歯並びをよくすること、白くすることが注目されています。


歯を削って並びを治す、白いかぶせ物をする事が本当に美しい条件といえるでしょうか?


歯科的に一番多いケースは右側での噛みしめです。


その結果として右顎関節に力が加わり動きが悪くなります。

また咀嚼筋であるこめかみ部の側頭筋、上顎と下顎を結ぶ咬筋、

下顎と舌骨を結ぶ顎二腹筋などが過緊張を起こし、重力下では下顎は本来は上顎にぶら下がっているのですが、噛みしめによって引き上げられて顔の異常なたるみや年齢不相応なしわを引き起こします。

また時として左右の目の大きさの違い、左右の鼻骨の偏移、左右の頬骨の高さの違い等により顔のゆがみが出ます。

また顔のこわばりや、くちびるの非対称性やへの字口や表情が乏しくなり無表情になったりします。


左右対称の顔が美人の条件の1つとも言われますが、噛みしめる事で顔はゆがみいくら歯がきれいでも、お化粧をしていても美人の条件から外れてしまいます。


歯科ではかみ合わせを治せば色々な症状が治るという風潮、歯並びよく白いのがいいという風潮がありますが、私はまずは噛みしめを治すことが、健康、美容につながるのだと考えます。


ほとんどの患者さんが噛みしめなくなると噛み合わなくなります。

ですので、噛みしめを治してからかみ合わせの治療をするのが必要です。

心身ともに不健康な時は必ず顔に現れています。

これもまたシグナルです。

古来から日本では健康の定義として<心身ともに健康である>と言われています。

噛みしめはまさに心と身体のバランスが崩れて時に起こります。


この噛みしめは日中も起こりますが、睡眠時の主にレム睡眠中に起こると言われています。

レム睡眠中は眼球をぐるぐると運動させています。

熟睡できないとレム睡眠が増加します。


咀嚼を司る三叉神経は目を動かす神経のすぐ側にあり強く影響を受け咀嚼筋、頸部の筋肉がより活動し、噛みしめが起こります。

このため、睡眠障害が顎、首、頭などの違和感、疲労感につながる事もあります。

また心配事や不安感、悩み事があると不眠につながる可能性があります。

不眠とくいしばりには相互関係があります。


私自身20代のころより、首凝りになやまされ、左の顎関節にも問題がでました。

その頃は整形外科の先生に診て頂き、頸椎の1、2番にズレがあるといわれました。

症状はだいぶ緩和したのですが、毎朝起きると頸部の違和感は存在していました。

睡眠時の頭の位置は全身に影響します。

近年睡眠時の枕の形態、高さなどが注目されていますが、私は枕がU字形になっているもの(プレジールのアーチピローのスリムサイズ)を選びました。

すると起床時の頸部の違和感はかなり軽減しました。

この枕は形がU字形になっている為、、就寝時に頭から外れることは

ほとんどありません。

寝ているときに不自然な力が全く入っていないのが解りました。


自分の経験からも睡眠時の枕と噛みしめの関係はとても深い、また枕を選ぶことで全身の症状の軽減がはかれます。

私はまず患者さんの歯を取り巻いている顔や、頭ののっかり具合、全身を診ます。

背中の丸まり具合とか、足がO脚なのとか。

診療台に乗ると、足先までみえます。

足を内股にしているとか、O脚に開いているとか。


足は歯にも間接的に関係しています。

背中が丸まっているということは猫背なんです。

猫背の人は必ず下を向いてしか、ごはんが食べられないんです。

それで起き上がってみると、奥歯が全然噛み合っていないという現象があります。


歯科的な診断ですと、歯周病がどうとか、虫歯がどうとか診ていくのですが、そのもう一歩先に診断しなくてはいけないことがあるんです。

患者さんが来られた時に、顎を動かし、筋肉を指で触ります。

そして顎の関節がちゃんと動いているかどうかを確認します。

顔は絶対的に左右対称じゃないので、あきらかにこっちへ歪んでいるとか、目も右下がり、鼻も右下がり、口も.....とか 。

計測はしなくてもパッと見たイメージで全身をそのように見ます。


歪みを考えずに歯だけを見ていたらどうなるか。


例えば車の右後輪がパンクしました。車屋に持っていくと新しいタイヤへ交換します。

暫くしたら、また右の後輪がパンクしました。

これっておかしいですよね?

そしてまた車屋に持って行きました。

2回も同じことが続いたら、これはタイヤのせいじゃないよね?って普通は考える筈です。

車屋は車を預かって、パンクする原因を徹底的に調査します。

ちょっとしたサスペンションがずれていたとか、ボディバランスが狂っていて、どうしても右の後輪に過重がかかるようなバランスになっていたとか、タイヤの問題だけでなく、いろいろな原因が考えられます。

原因を追及して新しいタイヤに替えるなら、問題は起こしにくいでしょう。


タイヤを歯に置き換えてみると。

上と下に歯があって、右左前に歯があります。

原因は車の例えと同じなのです。

原因を追究せずに歯を削って治療したら、また同じことが起こります。


全身を診ずして、1本の歯は診れません!


多くの歯医者さんはここを見ていません。

私が突拍子もない事を言っているのではなく、20年位前に出会ったアメリカの教科書に書かれていました。

その著者がこれからの歯科は従来の歯を診るだけでなく、社会的に精神論的にパラダイムシフトしないとダメだと。


多くの歯医者さんは虫歯だけを治して、虫歯の原因を治しません。

そしてまた虫歯になる。。。

歯医者嫌いな患者さんを作っているのは歯医者なのかも。