人材と人財の違い
人材:
材料は加工して製品に仕上げる。よって人の持つ可能性を加工して成長させる。
単純な労務管理の時代のポジショニング戦略から、人を活かすべき対象となる。
ダイヤモンドの研磨剤のように代替がきく。やがて機械にとってかわられ飽和状態になる。
材は、才能があるという意味
人財:
宝玉や宝飾品の財産は、ほぼ手を加えない。よってあるがままの素材を活かす。
人を投資の対象として見るか。教育等のコストをかけることで自ら稼げる人に育てる
宝飾品としてのダイヤモンドは代替がきかず、かけがえのない価値をもち、尊ばれ、財産となりうる。
財は金銭的な価値があるもの
人材=材料、人財=財(たから)と認識する傾向があるが、そもそも人材を辞書で調べると「才能があり、役に立つ人。有能な人。人才。」とあり、材料・使い捨てという意味はない。
人材とは、才能、才知がある人物、役に立つ人物のことである。後述する「人財」という新語との対比によって、人をたんなる材料と見なす意味に捉えるケースも見られるが、本来「材」という漢字は、生まれつき有する能力、また、それを有する人を指す。
それに対して人財とは、本来の漢字「人材」の意味を発展させて、人=財産という意味を持たせた、比較的新しい用法の単語である。実績を持ち、成長が期待できる、企業にとって財産になりうる人材、のことを指す。そこから、人を財産として大事にすることをアピールする為の表現方法の1つと考える。