私は社員30人弱の小さな会社に
勤めているのですが、
かれこれ7年以上も
社長に虐げられていました。
きっかけは小さなことでしたが、
一度嫌いになると
辞めるまで追い込む社長だったので、
理不尽なことで怒鳴る、
私の言うことは無視、
本当に散々な目にあいました。
この状況は変わるわけがないと
思っていたのですが、
IRMで変化が起きたのです。
ある日の朝、
いつものように社長に挨拶をしたら、
「もっと近くで挨拶しろ!」
と怒鳴られました。
私はかなり近くに行って挨拶したのに
こんな言い方をされて、
怒りと「またか」という
悲しみと恐怖を感じました。
(社長が怒鳴ると本当に怖いのです)
かなりのデトックスが出たので、
家に帰ってから感情学修をしました。
すると
「理不尽なことで怒ってはいけない」
という価値観があることに
気づいたので、
社長の言っていることは
本当に「理不尽」なのかを考えてみました。
私はかなり近くに行ったのに、
近くないと判断された。
これは、私が思う「近い」と、
社長が思う「近い」の距離が
違うということ。
「近い」という言葉の認識の
違いであって、
社長は社長なりの基準で判断して
「もっと近くで」と言ったのだと
気づきました。
そうか、社長は「理不尽なこと」で
怒ったわけではなかったのだと
気づいた時の、
あの雲がパーッと消えていくような
晴れやかな気持ちは、
今でも忘れられません。
私はこの感情学修で、
人それぞれ言葉の認識に差があり、
常に自分の基準が
相手にも当てはまるわけではない
ということを学びました。
そして、社長に「理不尽に怒られる」
という思い込みが薄れていったのです。
怒られた次の日というのは、
社長と会うと、
恐怖から来る変な緊張感
(また何か怒られるのではないか
と思ったり、ウッと体がこわばる
ような感じです)
が出てくるのが通常だったのですが、
感情学修をして学びを得た後は、
それが全くないことに気づきました。
あんなに怖くて仕方がなかった社長が、
普通の人に見えたのです。
この違いには本当に驚きました。
会社で恐怖を感じる時間が少なくなると、
こんなに楽なのかと思いました。
些細なことと思われるかも
しれませんが、
実際に現実で楽になるなんて
信じていなかった私にとっては、
すごく大きな出来事でした。
今までどうすることも出来ないと
思っていたことが、
IRMで変えられるかもしれない。
この希望は私にとって、
ものすごく大きな光になりました。
これからも続けていきます。
〈181日目〉でご紹介している
体験談でした。
会社で嫌な思いをすること。
それだけでなくて、職場で
どうにも耐えがたい毎日を
過ごしている方もいると思います。
何年も続いて、
まさか変わるはずがない
と思うようなことでも、
自分の感情を手掛かりに
その体験から気づくべきことに
気づけると、
びっくりするほど心が楽になります。
ぜひ、実感してほしいです。
あなたが、嫌な思いをするのは
何かが足りないからとか
何か悪いところがあるからとか
そういうことじゃなくって、
あなたがその体験から
学ぶことがあるからです。
その学びは、
頭で考えてもわからないけれど、
感情に寄り添い自分の心の中を
見つめることで見えてくるんです。
IRM感情科学プログラム
認定インストラクター
奥山リエ子