こんにちは!
I.R.M.エキスパートガイドの奥山リエ子です。
I.R.M.のインストラクターを目指しています。
今日は、私が妊娠中に入院していたときのママ友について書きたいと思います。
彼女は私の隣のベッドで、何週間も一緒に過ごしていました。
彼女の赤ちゃんは重い病気を持って生まれてきました。
手術をしたり長く入院していて、命に大きく関わる病気です。
入院中からもう病気のことはわかっていたそうなのですが、私がそのことを聞いたのは、生まれて大分経った後でした。
そういうこともあって、私は、彼女がその赤ちゃんのことで、悩んでいるだろう・・・そう思っていました。
先日その子と、初めて赤ちゃん連れで会いました。
私は、赤ちゃんが病気・障害を持って生まれてきたことを、少しでも肯定的に受け取ってもらいたいと思い、
赤ちゃんは、親を選んで生まれてくること、自分が健康な身体で生まれるか、障害を持って生まれるか、そういうことも自分で決めて生まれてくるんだって・・・
という話をしました。
不自由な肉体を持って生まれて、いろんな経験をしようとする、素晴らしい魂なんだって・・・と伝えたかった。(もちろんどの魂も優劣なく素晴らしいですが。)
彼女は、
「仏教でも、生まれ変わりとか言うよね・・・前世で悪いことしたら、今生その罪を償うとかって。」
と言いました。
私は、彼女の赤ちゃんは、前世で悪いことをしたから今回障害を持って生まれてきたというふうにとらえているのかな・・・そういうことではないのだけれど、どうやって説明しよう・・・と考え、説明しようとしたのですが、
彼女曰く、10パーセントくらいわかった。とのことでした。
それって、結局、私自身が自分が言ったことを10パーセントくらいしかわかっていなかったということでした。
そもそも、悪いことって何か?
そして、障害を持って生まれてくるのが、幸せか不幸か、そんなのわかんない。
例えば目が見えない、耳が聞こえない、そういう人の方が豊かな人生だったりもする。
セミナーの懇親会かなにかで、友達に全然伝わらなかった・・・ということを幸田先生に話した時、先生からこの言葉を言われてやっと気づいたのです。
まず最初に、私は彼女が赤ちゃんのことで、悩んでいると決め付けてました。
実際彼女が言ったことといえば、
「出産前から自分は大分変わった。」
「赤ちゃんのおかげ。」
「赤ちゃんは、一見マイナスを持って生まれてきているようだけれども、とても大きなプラスをもたらしてくれた。
時間がたってそう思えるようになった。」
ということでした。
障害を持って生まれてくるということに対して、それはよくないことだ・かわいそうなことだという価値観が、私の中にあったのです。
頭では、もちろん、そんなことないんだと思っていた。
でも、それを相手が悩んでいるかどうかも解らないのに伝えようとすること自体、そういう前提が私の中にあったのです。
そういうことがあったから、私は、障害を持って生まれてきた赤ちゃんは、前世で何か悪いことをしたから、今生そういう生まれ方をすると、彼女が受け取ったのではないかな?と思ってしまったのです。
彼女がそういうことをはっきり言ったわけではないのに。
ただ、自分の受け取りかたの問題だったことに気づきました。
いいこと、悪いことが世の中にあるのではなくて、
ただ「ある」だけの「こと」を、
自分の心でいい・悪いと決めている。
わかっているようで、実際の行動はわかっていなかった。
ただただ私の中の、いい・悪いを、見せてもらった出来事なのでした。
わかっているつもりでも、実際の言動がそうではないことってあります。
なにか「?」と思ったときに自己観察できると、それに早く気づけるのだということがよく実感できました。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
奥山リエ子