バロックチェロの完成 | ヴァイオリン技術者の弦楽器研究ノート

ヴァイオリン技術者の弦楽器研究ノート

クラシックの本場ヨーロッパで職人として働いている技術者の視点で弦楽器をこっそり解明していきます。

バロックチェロが出来上がりました。
見た目と音について紹介していきます。

こんにちはガリッポです。


最近あった話をしてみましょう。
あるアマチュアの人がヴァイオリンを探していると訪ねてきました。

すでにフランスのモダン楽器を持っていてそれとは違うものが欲しいというわけです。
フランスとは違うとなるとイタリア的なものなのですが金額的に買うのは無理とのこと。
以前誰かが作ったグァダニーニの複製を試したことがあってとても印象が良かったそうです。
うちでもそういうものを作っているということを知って訪ねてきたというわけです。

まさに私の得意な分野のように思うかもしれません。

でも私はとても危険だと思いました。
一番怖いのは「イタリアの音」を求めていらっしゃる点です。

なぜそれが危険かというとその人がイメージしている「イタリアの音」というのがその人のイメージでしかない点です。楽器の作りや見た目をイタリアの楽器に似せることはできますし、結果的に出て来る音も同じような系統のものにすることはできます。しかしそれがその人がイメージしている「イタリアの音」と一致するかはわかりません。その人の頭の中の音だからです。

話を聞くとクリアーで輝かしい音とおっしゃるのですが言葉で聞いてもよくわかりません。

一般的にフランスのモダン楽器の上等なもので健康状態の良いものならクリアーで輝かしい音が出ると思うのです。もしかするとイタリアの楽器がフランスの楽器よりも優れていると考えているのではないかと思います。弾いたとたんに「これは違う」と思うくらい格上の感じを期待しているのかもしれません。それは間違ったイメージで音量に関してはフランスのほうが優れていると感じることもあります。


イタリアの楽器といっても時代がいろいろあって最近のものなら他の国のものと全く変わらずそれぞれみな違うとしか言えません。会話から推測するとそうではなくてオールドのことを言ってるようです。


J.B.グァダニーニはコピーを作っている側からすると近代の楽器とそれほど構造には違いが無いタイプのものです。いかにもオールドらしいタイプのものではありません。

オールドの時代は作風が様々で各自や地域によっていろいろなものが作られました。癖が強いのです。それに対してモダン楽器はオールドの中から特定の作風だけを選んで洗練させたものと考えるとわかりやすいと思います。グァダニーニも時代は1700年代の後半なのでモダンに近くなって来ています。そういうものが良いのならちょっと個性的なモダン楽器の中から探しても良いと思います。

一方グァダニーニの複製を作ろうと思ったら現代の作風に外側の形とf字孔やスクロールの形だけとってニスをアンティーク風にすれば十分成立すると思います。現代の常識に染まった職人ならそれを「忠実な複製だ」と豪語するでしょう

私も工場で作られたガダニーニモデルのヴァイオリンを改造してアンティーク塗装をやるとすごく良い雰囲気の楽器になりました。オールド楽器にしか見えないです。量産楽器の上等品くらいの値段ならもちろんすごく良い楽器です。

グァダニーニはニスに特徴があって剥げ方などが独特なのです。ストラディバリやデルジェズとはニスの質が違うのだろうと思います。異なる手法を研究するためにオーバークオリティのものを作ったのでした。

工場製品を改造したものでも見た目の雰囲気はほとんどイタリアのオールド楽器でした。


言い換えると音だけで言うのなら新作の楽器でも良いということになります。
見た目をオールド風に作れる人は少ないのですが音だけなら新作でもその人の言うクリアーで輝かしい音の楽器はあるのだろうと思います。私が作れる音は限られているので現代の職人はたくさんいますからいろいろなものを試してみるべきです。同じレベルなら見た目もオールド風のほうがさらに良いという程度です。


もちろん新作ばかりでなくフランスの他のモダン楽器でもドイツのモダン楽器でもとにかくたくさんのものを試せば好みの音のものが見つかるかもしれません。


このようなウンチクを信じているお客さんは珍しいほうです。
一般的にはどこのだれが作ったどんなスタイルのものかどうでもよくただただ弾いて気に入ったものを選ぶ人がほとんどだからです。


何が言いたいかというと「イタリアの音」という頭でっかちになっているということです。
我々からするとこのようなタイプの人はむしろ「カモ」になりえるかもしれません。

「イタリアのオールド楽器は○○が違うんだ」というわけのわからない理屈をでっち上げて専門家として自信満々に語ればそれだけで購入に至るかもしれません。営業マンであればその人の思考パターンを瞬時に理解して適したアプローチをしていく必要があるでしょう。

そういう理屈を謳っていけば新作をとんでもない高い値段で売ることも不可能ではありません。
手で仕事をするよりも口で仕事をするほうが大きなお金を生み出すことができます。

私は西洋で社会人となって学んだことは口だけで仕事をしている人がたくさんいるということです。口仕事は手仕事よりもはるかに高い利益率を実現できる可能性があります。西洋は理屈の社会なので口が達者なら成功できるのです。

ヨーロッパの製品を買う時は皆さんも気を付けてください。
日本なら「油を売っている」と怒られるようにおしゃべりばかりして作業が上の空でも西洋では怒られることは無いのです。そのような無駄話を彼らは「議論」と考えて意味のある立派なことだとみなしています。


私は西洋に対してもっと理知的なイメージを持っていました。
日本にもカサゴという魚がいますが、「磯の笠子は口ばかり」などということわざがあるそうです。カサゴという魚はブラックバスのように小魚を捕食するもので口が体に比べてとても大きいです。そのため食べる部分があまり無いことから口ばかりで実力が無い人を言うそうです。ことわざができるくらいですからカサゴみたいな人は世の東西を問わず昔からいるようです。


ウソをつくには相当頭を使わなければいけないのだそうです。
会話をしながらつじつまが合うように嘘をつくには頭の回転の速さも重要だそうです。
ウソをつく達人が頭が良いということは間違いなさそうです。私には無理そうです。

弦楽器の場合には意図的にウソをつく頭のいい人もいるでしょうが、間違ったことを思い込んでいる人が多いように思います。カサゴみたいな人が偉くなって指導者になっているからです。


幸いにもうちの師匠にはそこまでのずる賢さは無いので私が以前作ったものを所有者から借りて試してもらって感想を聞こうということになりました。私は気に入ってもらえる可能性は高くないと予想しています。

実際に古いイタリアの楽器を試してもらうと「これだ」とおっしゃるのですが、さっき言っていたクリアーで輝かしい音とは違うように思うのです。その人は古い楽器を弾いた経験が十分なくてイメージで語っているように思います。


バロックチェロ

この前は付属品を用意するところまでだったので弦を張ってみるとこのような感じです。



わざとらしい感じもなくごく当たり前に仕上がっていると思います。ごく当たり前にするのに膨大な手間をかけてしまいました。

これがいかにも新品のようなオレンジ色ならずっと明るい色になります。
弦楽器店では店を暗くして赤めの照明をつけておくのはそのためです。



蛍光灯の照明の下で正面から見てみましょう。実際には自分のチェロをこのようにして見る機会はあまりないはずです。カメラのレンズによってもチェロは大きいのでゆがんでしまいます。ハンドメイドであっても内枠を使うものであればある程度はゆがみます。ストラディバリのモデルですがそんなにひどくいびつな感じもしないと思います。f字孔を自分で開けたことが大きく印象に左右していると思います。指板やテールピースもよく見るものとは違うので印象が違って見えます。指板は長さも短いものです。



f字孔やコーナー、ニスの汚れた感じによって落ち着いた雰囲気があると思います。
ただ単に汚いものだとガチャガチャとうるさい感じがします。


拡大すると汚れの感じがよりはっきり見えると思います。f字孔も機械で作られた量産楽器では見られないものです。

反対側です。

単にベタ塗にしたものに比べて雰囲気があるのが分かると思います。


次は裏板

光の当て方によって杢が浮かび出てきます。ニスは均一に塗るのではなくて微妙に陰影がつけてあります。しかしヴァイオリンのように分かりやすくニスが剥げません。

別の角度からです。


縦にすると暗く見えます。
量産品ベースにしては悪くないと思います。これよりひどいハンドメイドのものはあります。


色が薄くなっているのは裏板の右上の体が当たるところです。しかしそこも落ち着いた色調にしているのでそんなに目立ちません。これが真っ黄色のものがあります。実際に古い楽器では汚れも他の部分より付着しているので黒っぽくなっています。同じように暗い色でもニスの赤味が弱いのです。古いチェロの修理などでよく失敗するのは、ニスを補修した時に赤が強くなりすぎてしまうことです。そういう時は緑や青を重ねると赤味が減ります。ただしはみ出して違うところまで青くしてしまうと真っ青になってしまいこれも失敗です。


ぼんやりと色が濃い所と薄いところがあります。周辺の溝付近は黒っぽくなっていますが、黒いとはっきりわかるようではザクセンのようになってしまいます。これが一色のニスで濃淡をつけていればいかにも下手な職人の作ったものに見えます。ぼやぼやした感じもオイルニスの特有の雰囲気で下地の染め方と相互作用によって品の良いモダン楽器のように見えます。モダン楽器でもこういうことは偶然で完全に作者が意図したとは考えにくいです。


アーチは現代の楽器にしては高さがある方ですがオールドにあるとんでもないものではありません。
駒の高さはモダン駒としては低めでバロックとしては上限の高さです。
長く使っていくうちにネックが下がってくるのを想定しています。しかし弦を張ってみるとモダンの時と違う感じがします。弦高を普段より1.5mmほど高めにしてみましたが弦を張ってみると普通の高さになりました。これは表板が沈んだ割にネックが持っていかれていないのです。薄めの板厚とバスバーが小さいことによって表板が押しつけられ下がったのに対してネックはびくともしなかったということです。ネックの根元の加工も違います。L字のカーブが緩やかになっています。ここも強度が高いと思います。

私は長年の謎で弦楽器は年数がたっていくとネックがどんどん下がってくるのですがどの部分が変化しているのかわかりません。普通に考えれば胴体にネックが食い込んでいっていると思うわけですがそれだけではないかもしれません。
指板が分厚くて丈夫であることが今回持っていかれなかった理由かもしれません。つまり通常の指板の場合は指板ごとネックが曲がっていっている部分もあると思うのです。指板は定期的に削りなおすので演奏には問題がありませんが、指板が掘れてくるのは演奏に使っただけではなく弦の力でも反り返ってくるのではないかと思います。


横板も古びた感じになっています。

わざとらしくない程度にしています。ストラディバリの現物を見ても黒い点々みたいなものは数か所ある程度です。それがわざとらしいアンティーク塗装のトリックだとびっしりです。


繊細な仕事の感じと汚れた感じで雰囲気があります。


ペグはこれから酷使されることが分かっているので長めにしています。もうちょっと奥まで入って短くなった方がバランスは良いでしょう。アジャスターが無いので毎回ペグで調弦しなくてはいけません。スクロールも一般的な量産品と違ってピシッとしています。

指板の装飾も演奏の邪魔にならないようにしています。指で押さえるところは黒檀の範囲に収まるようにしています。弦はとりあえずのものを張っていますがGとCは金属巻のガット弦です。それでも現代のスチール弦からするとビックリするくらい太いものです。裸のガット弦なら重さが軽くなるのでもっと太くするか張力を弱めて音を低くするかが必要です。

A線はスチールと違ってペグを巻いてもその都度伸びていってなかなか音が高くなっていかないので調弦するだけでも気持ち悪いです。

白いナットも印象的です。これも汚れて雰囲気が出て来ると思います。

後ろもビシッとしています。ニスも深くなっているところが黒っぽくなっているので真っ黒ではないのに落ち着いて見えます。

これだけビシッとしてれば安物ではない感じがします。

今回はバロック仕様ということもあってネックの取り付け、指板やテールピースの自作、ペグの改造など手間がかかることが多いのですが、やり方が確立していないので余計に時間がかかってしまいました。量産品がベースでも200万円くらいにはなってしまいます。モダン楽器は合理的になっている上にやり方が確立しています。バロック仕様でも昔は寸法など適当にやっていたのでしょうがモダン並みに厳密にやろうとすると考えます。今回はネックやストップの長さをモダンと同じにしました。このような要求をする人は多いです。モダン楽器を持ち替えても弾けるからです。

師匠や先輩も知らないので教えてもらうことができません。
私くらい古いものに興味がある人がいないのです。

古いものを理解できるかどうかは考え方の問題が大きいと思います。
文化人類学的なことですが私はひとまず「良い」とか「悪い」ということを置いておいて特徴を見ようとします。多くの人は何か特徴があるとすぐに「良い」か「悪い」のどちらかに決めようとします。悪いとなった瞬間に知る事すら嫌がります。

モダンのやり方を「良い」と考えてしまうのでバロックを見たときに「こんなのはダメだ」と考えてしまうのです。また人に教わったことしかできない人が多いです。先生に教わっていないことは何もできないのです。

このように細部を見ても本当にバロックチェロです。怪しげな楽器が多くあります。

音です

出来上がって弦を張ってもガット弦ではすぐに演奏するのは難しいです。弦がどんどん伸びていくのですぐに調弦が狂ってしまいます。注文主が来る前の日に弦を張って試すことはできました。安定するにはもう少しかかるでしょう。それでも湿度の変化などによってどんどん狂ってきます。ガット弦が使われなくなった理由の一つはそれです。

チェロの場合にスチール弦が使われるのはそれに加えてパワーを評価してのことです。ヴァイオリンでは耳障りで嫌な音として安物の代名詞となったスチール弦もチェロでは音域が低いのでそこまで耳障りでないということもあるでしょう。最新のスチール弦ではガット弦よりも高音の荒々しさが抑えられています。

始めて弾いたのは依頼主です。
中古のチェロにガット弦を張っただけのようなバロックチェロを借りて音大で勉強しているのですがさすがにガット弦に驚くこともなくいきなり弾き始めました。これがスチール弦のモダンチェロを弾いている人ならおっかなびっくりなのですが。

弾き始めてすぐは音も小さくヴィオラ・ダ・ガンバのような感じがしましたがしばらく弾いていると見違えるようになっていきました。ガット弦の特徴として私は低音は丸く不明瞭で高音は荒っぽい音と説明してきていますが、彼が弾くと低音もダイレクト感があってこもった感じはせず、高音もきれいな音が出ています。それはチェロ自体が荒々しい音を出さないということもあるでしょう。弾き方にもコツがあるようで見ていると低音は駒に近いところを弾いているようです。高音も加減によっては荒々しい音が出ることがあります。弓はかなり古いタイプのものを使っていて弓矢の弓のようにモダンの弓とは逆のカーブになっているものでした。武器としてはそっちの方が普通なんですけど。長さは短くてモダンに近い方が便利だとは言っていました。

借りていたチェロに比べればずっと上等なものですぐに満足してもらいました。特に高い音では笑みがこぼれていました。ひどい高音に苦労していたんでしょう。
そういう意味ではガット弦やバロックチェロの悪い部分が無いので聞いている限りではスケールは小さいけどバランスはちゃんととれていてスチール弦のモダンチェロと全く別の方向性という感じもしません。弾き方は全く違うと思いますけども。

つまり何もかもがバロック用になっていればバランスが取れて全く違う音になるということでもないですね。モダン楽器を弾きなれた人が弾くとおかしな音になるし、モダン楽器にバロック駒とガット弦を付けようものなら変な音になることもあります。そのため本格的にバロック演奏はやらないといけないのではないかと思います。簡単には薦めません。



できるだけ離れて聞いていると高音の刺激もほどよくスパイスが効いていていかにもバロックチェロという感じです。音色も暗く深みがあり教会などで弾いたら良さそうです。

ガット弦やバロックチェロはいかに上級者でもスチール弦に慣れているとうまく弾けないようですね。むしろしっかりとスチール弦の弾き方が身に付いている人のほうが難しいのかもしれません。
1か月でも半年でも弾いて行けば彼ももっと楽器を弾きこなしてくると思いますし、楽器の方も馴染んできて鳴ってくると思います。まだまだカチカチの新品の革靴みたいなものです。もしくは借りてきた猫です。
鳴り方はまだまだですが楽器そのものの音は良さそうなのでホッとしています。
それとともに今後が楽しみです。次に聞くときはきっと「自分の楽器」になっていると思います。




それから別のチェロ教師の方も興味を持っていて自身のバロックチェロと比較しました。
2001年に私の先輩が作ったものです。
やはり私の仕上げたものは低音側が強いバランスになっているのが分かります。2001年の方は逆です。シーソーのようなもので低音が強いと高音が弱く、高音が強いと低音が弱いのです。
低音が強くなる理由は板が薄いからです。従って板が薄いからといってよく鳴るというものではなく鳴りやすい音域が下に来るというだけです。

やはり弦楽器は一長一短でそれぞれ良いところがあるのです。
もしこれが有名な作者の名前が付いていて高価ならその良いところを褒めて「さすが巨匠は違う」と雰囲気に流されれやすい人は思い込むでしょう。
どんな楽器でも長所を褒めれば褒めることはできるし、欠点を指摘すればケチをつけられるのです。セールスマンのさじ加減一つです。


どちらが優れているということは言えなくてやはり好みの問題としか言えません。


バッハの無伴奏チェロ組曲を弾いていると低音がボワッと出て余韻が残り個人的には良いなと思います。
駒のタイプも違って2001年の方はモダンに近いものでした。そのせいか高音も丸みがあり今回のもののほうがバロックらしい荒々しさが出ていました。

全くの新品にしては反応も良いと言っていました。



その後依頼主が受け取りに来てもう一度じっくり弾くと弦を張ってすぐよりもずっと良くなったように思います。ずっと低音の低い方がよく出るようになり暗い深みのある豊かな低音になってきました。

弓の加減を探りながらあえて荒い音を思いっきり出して、どうやったら荒々しい音になるかきれいな音になるか試していました。きれいな音が出るポイントがあるようです。マニュアル操作の部分がより大きいようです。それがおもしろさや表現の幅になるのではないかと思います。でも相当難しいと思うのでまともにスチール弦が弾けない人が手を出すのは危険だと思います。


チェロ自体は前回作ったモダン仕様と同じキャラクターであることははっきりわかります。
工場製品を改造する場合板を薄くはできても厚くは改造できないので手を入れれば入れるほど低音が強いバランスのチェロになります。


これだけノウハウを得ているので自分で一からチェロを作りたいですね。
珍しい「バスみたいな」暗い音のチェロができると思います。
暗い音の楽器は調整でいくらか明るくする手段はありますが逆は非常にむずかしいです。

低音が弱くて中音域が厚い新作楽器はたくさんあるので、せっかく作るなら珍しい個性的な物の方が良いと考えています。