アマティ派のデルジェズコピーを作ろう【第8回】板の厚さ | ヴァイオリン技術者の弦楽器研究ノート

ヴァイオリン技術者の弦楽器研究ノート

クラシックの本場ヨーロッパで職人として働いている技術者の視点で弦楽器をこっそり解明していきます。

今回はデルジェズコピーの板の厚さです。
ビオラに比べれば板の厚さはわりと何でも良いのです。
あまりこだわってもしょうがないところですので、普通に作ります。







こんにちは、ガリッポです。


常に新しい人が見ていただいているということもあります。
同じような事ばかりになってしまいますが、初めて見た人には「へえ~」とびっくりされるようなこともあるでしょう。

弦楽器については基本的なことが知れ渡ってはいないので、トラブルなどに遭われてショックを受ける方がいます。知る機会が無いわけですから情報を提供をしていない我々に責任があるわけです。

その一つは修理代がとても高くつくことです。
楽器の値段も自動車位するものならば修理代も自動車の修理と同じくらいしたとしてもおかしくないのです。クラシックカーであれば修理代はとても高価で大金持ちにしか許されない趣味とも言えます。

私の経験上、新品の楽器であれば自動車よりは安く維持できると思います。
ヴァイオリンであれば事故が無い限り20万円を超える大掛かりな修理は一生に一度あるかないかくらいのものです。
それでも20年も何もしないでずっと使い続けるとかなり状態は悪くなっているはずです。ただ部品を交換するだけでも5~10万円くらいはかかります。外観をきれいに保つため傷や塗装の修理も手間のかかる作業です。使う人がどれだけきれいに使うかによって大きく違ってきます。
30~40年にもなるとネックの修理が必要になるでしょう。

チェロはずっと深刻でもっと早くネックの修理が必要になり一つ一つの作業も部品代もすべて高くなります。ダメージを受けやすく損傷も受けやすいので事故も多くなります。

コントラバスはさらに深刻で5弦ともなると果たして弦の力に楽器が耐えられるのか私も疑問を持っています。ハードケースはほとんど使われていませんし、大きいのであちらこちらにぶつけたり転倒して自分の重さで壊れてしまうこともあります。


新品でこれくらいですから、中古品を買ったとなると大掛かりな修理が必要になる時期が迫っているかもしれません。買った時点で大掛かりな修理が終わっているのかこれから必要になるかでは大きな違いです。ヴァイオリンで100年も経っていればたいてい20~50万円くらいの修理は必要になるものです。チェロならその倍では済まないでしょう。
私たち職人が苦労するのは過去にひどい修理をされたものです。すべてやり直すのは修理されていない楽器よりも難易度が高いです。

また木材の質も様々です。長期間条件の悪いところに保管されていれば「腐って」しまっていて過去の割れを直しても新しい割れが次々に発生します。こうなるとしょっちゅう大掛かりな修理をし続けなくてはいけません。


それから作りに問題がある楽器もあります。
私も品質は万全にしたいと思って作っていますがそれでも100%というのは無理です。

ひどいものは作られた時点で修理が必要な楽器もあります。工場から完成品として出荷される大量生産品のほとんどはそのままでは演奏に使用できない状態にあります。多いのはペグがおかしいので調弦ができない、駒がおかしいので弓がほかの弦を触ってしまうなどです。

また作られて10年くらいで大きく変形してしまう楽器もあります。これも当たり前のことができていない楽器です。このような楽器を何十万円をかけて修理しても構造上に問題があれば再発するでしょう。

まあ現代の一般的工業製品なら10年も持てば誰からも責められることはないでしょうが・・・・。



もしまともに作ってあれば、極端におかしいところが無ければ、その楽器は修理をしながら100年200年と使用していくうちに音が変わっていって名器となっていくわけです。安価な量産品なら大掛かりな修理のほうが楽器の値段よりも高くなってしまうのでそこで終わりです。

つまり名器は天才によって奇跡的に上手く作られたものではなくただ普通に作られたものが古くなったものなのです。

その間悪い扱いを受けたり、保管されていた環境が悪かったり、長年手入れをしていなければ楽器として機能するということは難しいでしょう。古くなるほど状態の良いものは少ないですから
貴重になってきます。


実際に製造されて市場に出回る楽器のほとんどは値段を安くするために「手抜き」が行われたものです。普通にさえ作られていないものが世の存在する楽器のほとんどなのです。普通に作られているということがすでに希少なのです。

じゃあなぜ普通に作られないかというと「儲からない」、「売れないから」です。売れるために重要なのは知名度や宣伝文句ですね。逆に言えば知名度や宣伝文句さえあれば何でも良いです。

弦楽器の製造は膨大な作業時間を要します。手間がかかりすぎるのです。かかった時間で代金を請求すればとても高いものになります。多くのユーザーにはそのような高価な楽器は買えませんが職人はまともに修行すればだれにでも作ることができます。

供給量のほうが需要を上回っているわけですね。
「普通」では消費者は満足しません、何かそれ以上のものを求めるのです。
「普通のヴァイオリンが買えたらいいな」と思ってヴァイオリンを探す人はいません。「天才の作った奇跡の一台」を探しているのです。

そのため普通の楽器は作られず、名器のもとになる楽器も少ないのです。


それでもヨーロッパにはそのような普通の楽器が古くなったものがたくさんあります。1900年くらいから生産量が増えているので50~100年前くらいの普通の楽器はたくさんあります。現在ヨーロッパの職人の多くは自分の楽器は作らずこれらの修理に追われています。

ドイツ、チェコ、ハンガリーなどで多く作られました。これらに対していかに有名な作者でも新品の楽器で対抗するのは難しいでしょう。それらの値段はヴァイオリンで50~200万円くらいです。


19世紀以降フランスで考案された作風「モダンヴァイオリン」がイギリス、ドイツ、イタリア、チェコ、ハンガリーなどヨーロッパ各国に伝わりそれまでのオールドヴァイオリンの作風を一変させました。現代では世界中に伝わっています。したがってモダンヴァイオリン以降のものならどこの国のものでも大して違いはありません。大量生産品でも品質が良ければバカにできません。

17世紀18世紀のオールドヴァイオリンは地域や作者によって作風の違いが大きく個体差が大きいです。まともなものは少ないので古いからと言って何でも優れているということではありません。当たり外れが大きい上に状態がよくきっちり修理されたものは限られています。
1000万円を超えるイタリアのものでもうまく鳴らすのがほとんど無理な楽器もあれば、100~300万円くらいのドイツのもので朗々と美しい音を奏でるものもあります。やはり生産国ではなく個々の楽器を見る必要があります。



じゃあ弦楽器なんて何でも良いのかというとそうではありません。
普通の楽器もすべて同じ音ということはなく一台一台皆違います。演奏者も一人一人皆骨格も音の好みも違い、出てくる音も違います。したがって自分にあった楽器を探すことです。

自分の好みのものが中古品になければ新品も候補になり得ます。
その場合も普通に作ってあってプロのオーケストラ奏者に20年も弾き込まれれば最高ではないにしても新品とは比べ物にならなくなるでしょう。

普通の楽器なら長年使うごとに音は出やすくなっていきます。自分の好みに合ったものを長年弾き込めば理想に近づいていきます。好みに合わないものを20年間弾いても音は出やすくなりますが音色は変わりませんので、好みには近づきません。

知名度の高さで楽器を買ってしまった場合でも、ひどいものでなければ弾き込めば音は出やすくなるでしょう。ただ名前で選んでしまい自分の好みを反映していなければ20年弾いても自分好みの楽器にはなりません。


とにかく音が出やすく「よく鳴る」楽器をヨーロッパで求めるのなら中古品を探すほうが見つかりやすいでしょう。自分の好みの音を優先するのなら新しい楽器も考慮して良いと思います。

新品の楽器は即戦力にはなりません。
ただ古い楽器には音が出やすくても耳障りだったりバランスの悪い癖の強いものも多くあります。自分の耳で選ぶしかありません。

新品の楽器でも私たちが職人が見て文句の言いよう無く作られた「普通」の楽器であればその時はパッとしなくてもだんだん鳴るようになってきます。

プロのオーケストラのチェロ奏者の方から「新しいチェロを買ったのだけどどうも音がもう一つ」だと相談を受けたことがありました。私がチェロを調べてみると文句の言いようのないきちんと作られたものでした。チェロは手抜きされることが多いのでそのようなものは滅多にありません。
それから10年経った今その人は音の不満をおっしゃられることはありません。日常のメンテナンスを任されているだけです。

アマチュアであればもっと自分の好みを優先させてもよいでしょう。そうなれば新品でも気に入った音のキャラクターのものに出会えれば満足度は高いと思います。

逆に言えば新しい楽器で初めから音が強く感じられる「奇跡の一台」は後々音がさらに強くなってきて耳障りになってしまうかもしれません。



中古品の場合状態が良いものと言いましたが、全く使っていなかったようなものよりよく使われたもののほうが音が良い傾向にあると思います。だからコンディションや修理が重要なのです。私の師匠の父親の楽器が多く戻ってきます。50年くらい前のものもありますが、ほとんど使われず新品のような状態のものよりも指板がすり減って削りなおして薄くなっているようなもののほうがよく鳴る傾向があると思います。私の作る楽器なんて全く及びません。

ただし音色は全く違うので私の楽器のほうを好んで買ってくれる人もいます。
勝手には鳴ってくれませんがしっかりと弾きこなせば満足感は決して低くないと思います。


何が普通かということを理解するのが難しいです。
いろいろな実際に音が良い楽器があればそれの構造を丹念に調べることです。その時先入観を捨てて、安かったり知名度の低い楽器に音が良いものがあれば真摯に受け止めることです。その楽器の構造が普通なのです。

そうやって調べていくとかなり違う構造のものでもどちらでも音が良いことがあります。そうなるとかなり幅があることが分かります。それよりひどいものが悪いものなのです。


ヴァイオリンの板の厚さについて

音が良いヴァイオリンの板の厚さを調べてみると楽器によってさまざまで幅があります。したがって「これが理想で0.1mmでも離れると音が悪くなる」というものはありません。

ただし極端に薄いものや厚いものはうまく鳴らなかったり強度が不足して表板や裏板が数百年という年月を耐えられないものもあります。

得に粗悪な楽器に多いのは板が厚すぎるものです。
板をギリギリの厚さまで薄くするには神経を使い慎重で精密な作業を必要とするからです。現代は機械によって作られるので少なくなりましたが、古くは分業によって作られていました。厚みを出す作業を担当する人は怒られない程度に仕上げておけばお金がもらえたのです。単価は安いものですから数をこなさなくてはいけません。ギリギリの厚さにするのは時間がかかってしまいます。量産品でなく個人の職人でも同じです。作業が面倒なので厚さが仕上がる前に終わりにして次の工程に移ってしまいます。有名な職人でも音ではなく名前で楽器が売れてしまうと次第に面倒になってしまうでしょう。

丁寧に作られた個人の職人であっても薄くしすぎると壊れるのではないかという不安があるのでなかなかギリギリまで薄くすることは怖く感じます。慎重すぎる職人にも厚すぎる楽器はよく見られます。師匠から弟子へと代を重ねるごとに少しずつ厚くなっていくということもあるでしょう。

また現代では「板が厚いほう良い」という机上の空論を信じている職人がいます。こういう人たちは実際に音が良い楽器について調べるべきです。いつも言っているオカルト思考です。オカルト思考は「そうかもしれない」と仮説にしておいて検証しなくてはいけないことでも、「そうに違いない」と思い込みます。私たちの業界や職人の同業者には多く見られます。


古い楽器から学ぶことの重要性は実際に数百年という年月を耐えてきた楽器の構造を理解することにもあります。これらを調べることで「どこまで薄くできるか?」ということについて理解を深めることができます。現代の楽器製作のセオリーはどちらかというと頑丈すぎます。もうちょっとセオリーから外れたようなものでも大丈夫なのですが、あまりにもひどいとダメなので「どこまで無茶苦茶なものが作れるか?」ということです。

表板と裏板のの強度はアーチも関係してきます。アーチをうまく作ることによっても板を薄くする問題が無くなります。


ここで勘違いしないで頂きたいのは壊れない程度でギリギリまで薄いほうが音が良いということではないということです。厚すぎてうまく鳴らないものと薄すぎて耐えられないものはダメだということが重要で、それ以外は音色に違いはあるとはいえどれもでもよいということです。作者は自分の好みやイメージによって好きな厚さで作ればよいことになります。楽器を購入する人も好みで選べば良いのです。

「この厚さが一番良い」というのはないのです。


デルジェズの板の厚さ

デルジェズについて見ていきますが、やはりバラつきがかなりあって薄いものも厚めのものもいろいろあります。先ほどから説明している通り薄すぎず、厚すぎなければ何でも良いということです。音色は個々の楽器で違いがあるでしょう。

アイザック・スターンは同じ形のデル・ジェズを2台持っていました。薄い方の楽器を「テノール」厚い方を「ソプラノ」だと言っていました。私も多くの楽器を調べたり自分で作った結果薄い板の楽器のほうが低音が出やすいということは実証しています。ビオラの時に説明しました。

問題はどちらのデル・ジェズが優れているかということになりますが、これは好みの問題でしかありません。スターンは低音が魅力の薄い板のほうを好んで愛用しました。

別の演奏者も同じほうを選ぶかどうかについては分かりません。好みとはこういうことです。



日本で言われてきたことに「薄い板の楽器は鳴るけども・・・」みたいなことがあります。鳴りにくい厚い板の楽器を鳴らすのが本物みたいな・・・「鳴ればいい」と本場のヨーロッパの人は考えます。現代の有名な作者には厚すぎるものを作る人がいて安価な楽器よりも鳴らないことはあります。それは単に鳴らない楽器なのです。巨匠の作品だから鳴らせない自分が未熟だと考える必要はありません。

新しい楽器ですから多少鳴らなくても好みの音であれば将来的には何とかなるでしょう。しかし「有難い巨匠の作品」だからといって嫌いで鳴らない楽器を使い続ける必要はありません。その上値段も無駄に高いですから。

薄い楽器についてこれまでも言ってきている通り、オールドヴァイオリンの多くは現代よりも薄いものが多く、アマティやストラディバリでは薄いものが多いです。デルジェズもそのような薄いものもありますし、やや厚いものもあります。先日も音量にすぐれたグァダニーニがありましたがこれも薄いものでした。

19世紀のフランスのヴァイオリン、リュポーやヴィヨームもかなり薄いものが多くあります。

これらのオールドイタリアはコンサートで一流の演奏者に使われていて、フランスのものも音量には定評があり大きなホールでソリストが使用しています。

これらを考えると薄いものはニセモノというのは、手持ちのお金になる楽器をよく言うためのセールスマンがその場しのぎで都合の良いことを言っているだけだと思われます。ストラディバリを売るときに同じことは言わないでしょう。

作業です

というわけであまりこだわっても意味がないので難しく考えずに作ります。「絶妙な厚さ」を求めて研究した時期もありますが成果はありませんでした。というわけで深く考えずに作っていきます。

それでも現代においては薄めの板のものを作る人は少ないです。アイザック・スターンが好んだような薄めの板の厚さにしていきます。クレモナの楽器としてはオーソドックスな厚さです。
ポイントは薄くすると言っても隅々まですべて薄くするのではなくて多少の削り残しをちりばめておくことです。古い楽器を調べると大体そのようなものですし、フランスやイタリアのモダン楽器でもそうです。ひどい量産品では削り残しが多すぎてどうしようもないものもありますが、多少の削り残しがあって少し厚い部分があっても気にすることはありません。ひどくなければなんでも良いのです。

厚めのものは現代には作る人がたくさんいますから私は薄めのものを作っていきましょう。明らかに音色には違いが出ると思います。私のいるヨーロッパの地域では低音がよく出るような「暗い音」の楽器は好まれます。暗い音の楽器が好まれるのにそのような音の楽器がこちらでもほとんど作られません。薄くすれば暗い音になるということすら誰も知らないのです。言葉で教えられた知識を盲目的に信じていて自分の手と耳で確かめたりする人が少ないのです。

日本人の好みはどうなのかと心配もありました。前回日本の皆さんに薄めの板のものを試してもらいましたが、特に問題はないようです。店頭に並んでいる新作の楽器とは音色が違うということは皆さん実感されていました。厚めの板の「明るい音」のものはいくらでも手に入るので好みで選べば良いと思います。


ビオラの時と同じ、いつも同じ作業です。ビオラの時と違うのは柾目板なので硬さが全然違います。ずっと硬いです。同じ作業でも何度もしていくうちに体で憶えていく部分があります。特に何も考えなくてもなんとなく作業ができるようになってきます。

彫り進んでいきます。

だいぶ近づいてきました。

厚さもチェックしながら浅いカーブのノミで最終的に決めていきます。

カンナでならしてスクレーパーで仕上げれば完成です。

デルジェズなら多少厚くなろうが薄くなろうがお構いなしだったでしょう。私の場合には薄めと決めていきますのでもう少し精密にやります。しかし0.1mmまでこだわっても意味はありません。

タッピングで音を聞きながら厚みを決めたみたいなことを言う人がいますが、たくさん楽器を作っていれば何となくイメージでわかるものです。多少厚すぎても薄すぎても何でも良いのです。


表板も同様です。スプーンのようにカーブしたノミが便利です。


ノミがうまく使えるようになると削りくずの厚さは常に一定になります。厚くくなったり薄くなったりした時は抵抗が違うので、手に伝わってくる感触でわかります。


およそ1mmです。だからいちいちすべて測らなくても何回削ったかで厚さが分かるのです。

例によって先にf字孔を開けます。

こちらも最終的な厚みを出していきます。ビオラに比べると小さなものですからチャッチャと終わってしまいます。カンナでなくノミを多用するので一度に削れる厚さが厚いので仕上がりも早いのです。ただ失敗すると削りすぎてしまいます。そこを恐れてカンナでちょこちょこやると厚みが出る前に嫌になって「これくらいで良いか?」となってしまうのです。

厚みです

こんなのは企業秘密にするような話ですが、別に普通ですから何も秘密にするようなことはありません。


こんな感じです。

まとめ

デルジェズの板の厚さはアマティ派の伝統がベースになっていながらそれを低い精度で作っていたと考えています。厚さにバラつきがあるのも何か意図があってそうしたのではなく単にいい加減に仕事をしていただけでしょう。
そんな多少のことはどうってことはないのです。

単に普通に作ってあったものが300年近く経っただけです。計算して作ったというよりも結果論なんでしょうね。アマティやグァルネリ家、ベンルゴツィを通してストラディバリの作風を何となく取り入れた結果当時としては珍しく「普通のヴァイオリン」を作ることができたのです。当時は作者や地域によって作風がいろいろでした。ストラディバリやデルジェズのようなものを現代の私たちは「普通」だと考えるようになったとも言えます。

大雑把に普通とは言っても細かく見ていくと製作時に独特の癖があって音のキャラクターとなっていると考えられます。そこを研究しているのです。


次回はf字孔です。デルジェズのf字孔はおもしろいものです。詳しく見ていきましょう。