2014年の最初のテーマは「致命的な欠点」に決定!! | ヴァイオリン技術者の弦楽器研究ノート

ヴァイオリン技術者の弦楽器研究ノート

クラシックの本場ヨーロッパで職人として働いている技術者の視点で弦楽器をこっそり解明していきます。

こんにちは、ガリッポです。

「名器とは普通の楽器が古くなったもの」と説明してきました。
普通にも満たない楽器とは「致命的な欠点」をいくつか抱えているものです。

今後、具体的な欠点をまとめていきます。


それとは別に製作時に各部の構造を選択することで音を作り分ける方法について考えていきます。
実際に一台のヴァイオリンを作る中で様々な選択肢について検討します。

これは、まだ確定した「知識」とは言えないものでまさに「技術研究ノート」となります。
「こうやって作ったらこういう音になるんじゃないか?」と予測して楽器を作り、完成したのちに予想が当たっていたか評価します。

予想が当たれば知識として確立するし、予想外の結果は新たな疑問や仮説、アイデアを生み出す源になるでしょう。

エキサイティングで楽しいこの試みは1年くらいかけて長期にわたって取り上げていく企画になると思います。

今年もよろしくお願いします。