誰かの願いが叶う頃、また他の誰かは泣いてる

誰かが愛しい人を抱くとき、また誰かは大切な人を失ってる

あなたが喜びに震えるとき、あの人は怒りに震え

世界が光に溢れるとき
また誰かは涙を流す


どんなに美しい場所にも相対する存在があり、その両方が世界を組み立てている。

あなたが眠っているとき、私は現を生きる。

あなたが絶望したとき、私は希望に満ちている。

あなたが死にたいと思うとき、私は生きたいと願う。

その二つが、この世界を構築している。

背中合わせのその二人は堅く手を結んでいる。
静かに。強く。

私が孤独なとき、そうではないあなたがいる。
繋いだ先から温もりが伝わり、私とあなたはそれを共有する。


失った人はまた愛を抱き
怒りは赦しへ、分かり合えたことに安堵する。
涙はやがて光を映し、煌めきだす。
絶望は希望の親になり、死は温かな繭、羽化するまでのモラトリアム。


あなたが苦しいとき、私はあなたと手を繋いでいる。
物事は単品では存在できないから。

表には裏が。影には光が。
世界はそんなふうに組み立てられている。