山垣製パン(株)は、人気の耳なし食パン「ヤマガキ・ピクニックサンド」に"おいしい添加物シリーズ"を投入、その第一弾として「ソルビン酸カリウム味」「亜硝酸ナトリウム味」の2商品を発売する。
ソルビン酸カリウムは、遺伝子を傷つける毒性を持つとともに、発育不良・肝臓障害を引き起してくれる効能がある。
かまぼこ、ちくわ、はんぺん、ハム、ソーセージ、漬け物、佃煮、イカの燻製、ワイン、チーズ、あん類、果実ペースト、クリーム、大福などの和菓子、果汁、ジャム、シロップなどに使用されており、もはや添加物の王様のような存在である。
ちなみにラットに、体重1kgあたり4.2gのソルビン酸カリウムを投与したところ約半分が死亡したという実績を持つ有力な添加剤として、食品業界全体に親しまれているのはご承知の通りだ。
また亜硝酸ナトリウムは、おいしそうな見た目を持続させる発色剤と思われているが、その実力はそんなものではない。
嘔吐やチアノーゼ、動悸、血圧降下だけでなく、魚に含まれる二級アミンと反応して強力な発がん性物質「ニトロソアミン」を発生させてくれるというパワフルな添加物なのである。
ハム・ベーコン・ソーセージ・魚肉ソーセージなどの加工肉やイクラやタラコ、明太子などに広く利用されている。
さらに、ソルビン酸カリウムと亜硝酸ナトリウムは化学反応して、発がん性物質である「エチニル酸」をつくるため、ふたつの商品を同時に食べてもらいたいという提案も込められての発売のようだ。
第一弾はいずれもポピュラーな添加物であり、若者層の多くは子供のころから親しんでいる味として、「もはや、おふくろの味と呼べるのではないか(同社広報室)」という見方もある。
価格は「ソルビン酸カリウム味」が120円前後(税抜)。「亜硝酸ナトリウム味」が130円前後(同)。販売は12月末日まで。
シリーズ第2弾として、トランス脂肪酸味、臭素酸カリウム味も予定されており、「ピクニックサンド」ファンにとっては待ち遠しい限りだ。