朝日新聞社・木村伊量社長の11日の記者会見については色々と騒ぎになっているが、ここでは東京電力のことを「東電」と呼び、故・吉田昌郎所長のことを「吉田氏(うじ)」と呼んでいた点に着目したい。
「東電」はいわばニックネーム・俗称であり、企業自らが主張しているコミュニケーションネームではない。
もっともこれだけあちこちで使用されているので、いまさら「とうでん」と略しても誰も怒らないであろうが、少なくとも企業側がすすんで「こう呼んで欲しい」と言っている呼び方ではない点を理解した上で使うべきであろう。
(つまり、喧嘩を売っていると見られても仕方がない)
「東京電力さん」とまでいう必要はないが、まあこういう状況では、きちんと正式社名を呼ぶべきではなかったか?
また、「うじ」などという言い方についてはもう、21世紀の現代では違和感、奇怪感さえ漂う表現としか言いようがない。
文士崩れの、半端なインテリのじいさんが、相手に「さん」や「氏」を使いたくないときに使う、慇懃無礼な敬称とみなされても仕方がない。
社内の、内輪で喋っているような緊張感のない言い回しを、記者会見の場に持ち込んでしまったこの方は、言語の社会性ということがあまりわかっておられないようだ。
そうそう、こうした言葉に鈍感な方には、次のようなよい検定があるので、ぜひ受けたらいい。
「語彙・読解力検定」
なんとあの朝日新聞と、あのベネッセコーポレーションが主催である。
<例題>次の○○○○に適当な漢字を入れ、四字熟語を完成させなさい。
①「子育てどころか妊娠中から個人情報を得ようとする。次から次へと囲い込みを狙うこういう商売を○○○○というんだね。」
②「一見誠実そうな記者会見だったけど、よくよく聞くと、あの発言は○○○○だよね」
解答例
①知謀百出 (ちぼうひゃくしゅつ)
②傲岸不遜 (ごうがんふそん)