個人が消費者となる瞬間、つまり商品を買ったり使ったりする瞬間というのは、実年齢だけでない、別の自分が働いている場合もある。
「若さは年齢だけで決まらない 」とかいった調査結果もあるようで、世界的に「若さ」は消費を喚起させるバロメータのようだが、一方で今の中高生が、意外と年寄り臭い選択をするケースもある。
また、おそらくこうした傾向は、個人差が極めて大きい。
仮に、「消費年齢」という概念を設定したらどうだろうか、と思う。
実年齢は40歳だが、消費年齢は28歳の女性とか、結構いるはずである。
また、衣服に関して消費年齢は30代でも、食に関しては40代だとか、1人の人間でも分野によって消費年齢は違ってくるかも知れない。
いずれにせよ、消費という行為において考えねばいけないのは、本当の自分というよりも自己イメージのほうである。
ところが、性年齢で消費者をセグメンテーションするマーケティングって、現場ではいまだに根強いものがあるのだ。
「20代女性をターゲットに商品開発しました」とか、平然と語るマーケッターってのが、哀しいことにいまだに存在する。
消費者の虚と実----その両者のギャップを捉えるメソッドとか、テクニックとか、概念的な枠組みとかがあって、初めてマーケティングといえるような気がするわけだ。