フジテレビのドラマ「SP」が終了した。
本広監督の演出による緊迫感とねちっこさが、なんともいえぬ残り香をもたらすドラマだった。
このドラマのテーマは結局、「公務とは何か」ということなんだろうと思う。
私怨が動機であったとしても、職業は公務。
自分のことしか考えない男をガードしても、仕事は公務。
「県庁の星」「海猿」「ジパング」などの作品に共通するのは、主人公が公務員ってことだ。ここ十数年、バブルが弾けて民間企業が採用を渋りだし、学生側も安定した仕事の代名詞である公務員を志向してきた社会背景が、こうした作品を生み出すインフラになってきたのだろうか?
社会保険庁(だけではないらしいけど)の問題も含めて、公務員に新たな倫理と、そして新たな希望の形を提示してやらないと、本当にまずい状況がやってきている。
本来、「私事」が介在することによって公務も彩りを増してくるのだが。
それが悪い方向の彩りになってしまっているケースが多すぎるのかな。
たまたま、いま読んでいる本が二冊。
ノンフィクション作家・駒村吉重 の「父から『外人部隊』の息子へ」、そして武富健治「鈴木先生 」である。
これらもまた、公務とは何か、というテーマを別の角度から考えさせてくれる本だ。