技術経営のシンボル | 不況になると口紅が売れる

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技術ブランディングは、技術そのものの可能性を拡張するドライバーになる。「企業」「商品」という枠を超え、技術が良い意味で「一人歩き」するためのスタートラインをつくるからである。革新的な技術は単独の商品にとどまらず、さまざまなカテゴリーの商品に適用される。また、当該技術を通じたライセンシングや他社との提携に使われることで、いわゆる「ブランドワールド」を拡張し、技術経営のシンボルを形成するのである。

一方でブランド化は、商標という権利で技術を保護することにより、他社との一線を画すことができる。一種の参入障壁を形成することができるのだ。ただし、仮に他社も同様の技術ブランディングで対抗すれば、結果として効能レベルの競争となり、業界として最も恐れる価格競争を回避できるというわけだ。

特に部品・素材メーカーによる企業ブランディングは、それが搭載された最終商品の付加価値をアップさせる可能性もある。その結果、部品・素材メーカーにとってはOEM先の開拓にもつながり、技術の適用範囲を広げるきっかけにもなる。

このように、技術をマネジメントしていく戦略の核として、ブランディングは極めて有効な策といえる。