最初から負債を負った物語 | 不況になると口紅が売れる

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~遊びゴコロで、世界を救おう!~

アニメ「鋼の錬金術師」のエドとアルの兄弟。

映画「どろろ」の百鬼丸。

大河ドラマ「風林火山」の山本勘介。

これらの人物の共通項は、スタート段階から主人公が予めどうしようもないハンディキャップを背負っている、というものだ。

その理由はいろいろあるのだが、基本的には物語が展開されるのが「不条理なる世の中」であるがゆえに、その不条理さを主人公が一手に背負っている形になっている。


ドラマ「ハケンの品格」も同様である。

Wikipediaによると、以下のような説明がある。

派遣社員として特Aランクの評価 を受ける大前春子(篠原涼子 )が3カ月契約 丸の内 にある食品会社「S&F」の営業事業部マーケティング に雇われる。社内の人間関係に追われつつも、与えられたノルマ を淡々とこなし、相手かまわず言いたいことを言う。残業 は一切しない。周囲の人間はそんな彼女に振り回されながらも次第に認めていく。

能力も意欲もありながら、たまたま就職氷河期に巻き込まれ、派遣社員という行き方を選択せざるを得なかった女性たち。

スタート時点から、不条理なハンディを追っている人たちが、この国には大勢いるのである。


団塊ジュニアの社会人スタートは、夢でも希望でもなかった。

国や自治体は多額の借金を抱え込んでおり、年金も出るか出ないかわからない。

土地も利権も前の世代が買い占めていて、若者が社会的弱者になる時代だ。

さらには地球温暖化やエネルギーの枯渇が進展し、このままいくと絶望的な未来が待ち構えている。

自分には責任のない負債を引き継いでいかねばならない、それを解消するために自分勝手に戦う、という物語が生まれてきているのかも知れない。