買いものから見える人生百貨店と違って、食品スーパーには日常の姿で買いものに来る。 衣料品や家電のような買回り品ではなく日常品だから、その人の生活(普段)が見え隠れする。 とくに大手チェーンではなく、地域に昔からある食品スーパーであればなおさらだ。 買いものかごの中身に、親子の会話、カップルのささやき、老夫婦の語らいも加わって、家々の蛍光灯の色合いまで見える気がする。 買いものから見えるのは、今歩いているその人の人生。