ネーミングはシステムだ。 | 産廃診断書専門の中小企業診断士

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ふじのくにコンサルティング® 杉本剛敏 中小企業診断士事務所の杉本です。私はコピーライターとしてネーミングやコピーを作る一方で、中小企業診断士として企業のマーケティングを支援。2021年、2016年に静岡新聞広告賞受賞。これまでに提案した企画書は500を超えます。

製品に複数のラインナップがある場合、それぞれのネーミングは、一種のルール(規則性)にのっとって決めた方が消費者の頭の中にストンと落ちやすくなります。ドイツの自動車メーカーであるBMWはその好例で、車格によって1シリーズから8シリーズまであり、それぞれ排気量に合わせてネーミングされています。例えば3シリーズで排気量2,000CC320、排気量3,00CCなら330というよいに、名前を聞いただけで車体の大きさと排気量がつかめます。

 

これに比べて、日本の自動車メーカーの名前は車種ごとにそれぞれあり、とても複雑。その中でMAZDAは他社と違う路線を走り始めたようで、そのクロスオーバーは車格の違いからCX-3CX-5CX-83種類で、アクセラはモデルチェンジを機にMAZDA3に命名変更しています。今後、その下のデミオをMAZDA1に、その上のアテンザをMAZDA5にするのではないでしょうか。

これもシステマチックなネーミング体系の一例だと言えます。しかもMAZDAはデザインにも共通のアイデンティティを出しており、MAZDAというブランドイメージの確立に取り組んでいるようにみえます。

 

お茶業界に話を転じてみると、こちらも自動車以上に、種々雑多なネーミングやパッケージが横行しているのは周知の通り。そんな中、以前からブランディングを支援してきた無農薬茶の杉本園は、上記の規則性を取り入れてネーミングやパッケージを一新しました。

まず、ネーミングを一本に絞り、袋は普通茶と高級茶、それに量の大小により4種類。お茶の種類によりシールは22種類。さらに2種類あるティーバックについてもシールの形を変えました。この組み合わせで全商品がすっきり整理でき、パッケージからそれがどんなお茶なのか一目瞭然に。消費者ばかりでなく、お茶を販売する小売店の方にも喜ばれています。

 

これほどの商品数にもかかわらずブランドイメージは同じなので、パッケージを見るたびに杉本園のブランドが頭の中に蓄積されていきます。とても大変でしたが、これはお茶業界にとって画期的な出来事だと感じています。