水平思考のラテラルマーケティング

これまでのマーケティング思考法である垂直思考（バーティカル）は「ニーズ→顧客→商品→販路」といったように、縦の流れでアイデア出しを行ったため、発想の飛躍がなく、得られたアイデアを実行してみても細分化された市場がさらに断片化されるばかりでした。

ここに紹介する水平思考（ラテラルマーケティング）を行えば、常識をよこにずらすためギャップが生じ、それを埋めるための連結という作業が必要になります。そこに創造性の火花が散り、新しいカテゴリーや新しい市場を生む可能性がほの見えます。

横にずらす（水平移動する）対象は、①市場レベル、②製品レベル、③その他のマーケティングミックスレベルがありますが、今回は市場レベルについて話します。

市場レベルにおいて有効なのは「代用」（置き換える）ことです。その対象には「ニーズ、ターゲット、オケージョン（時間・場所・状況・経験）」があります。

そして、ニーズの代用（別の効用を見つける）例として以下があります。

・エネルギー補給のための飲料であるレッドブル

・自分をよりグラマーに魅せるブラ

・登録した時間内であれば外部者も店を開けても鳴らない警報装置

・タクシーを宅配便として使う無線タクシー

・人気投票の手段として購入するCD

・解熱作用だけでなく心臓発作予防にも効果的であると訴求したアスピリン

何かひらめくものがありましたか？　続きはまたお話しします。