7-4の続き
しばらくして光に浮かんだ四つの人影の中に美紀と三谷の姿を認めて、七瀬は出入り口に向かって歩き出す。近くまで来ると、スーパーのビニール袋を提げた主婦らしき二人連れが、黒く波打っている地面に足を踏み入れるのをためらうかのように立ちどまっていた。
「七瀬さん、こちらのお二人、今、社宅に住んでおられてね。このマンションにとても興味があるようなんだ。そこで、とにかく、会員登録してもらおうと思ってさ。ほら、不動産屋の方も顧客リスト欲しがって・・・・・・あ、いや、このマンションの物件情報もいち早く届くことだし」
七瀬が顔を向けると二人の女はかすかに身構えた。でもすぐに、まるで値引き交渉の相手を紹介されたといわんばかりに媚びた笑顔を七瀬に返した。
遠いデザインとは、遺伝子の設計図のこと。
10年ほど前の2001年が舞台。
中年男が若い女性に憧れる、よくあるテーマの小説。
この歳になると。そんなことしか書けませんので…。
地域の産業支援を本格的にやりだしてから、
コピーを前みたいに書けなくなったので、
その手慰みのつもりで書いています。