ハンバーガーを焼くのを卒業して、アメリカンジゴロになった。 | 産廃診断書専門の中小企業診断士

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ふじのくにコンサルティング® 杉本剛敏 中小企業診断士事務所の杉本です。私はコピーライターとしてネーミングやコピーを作る一方で、中小企業診断士として企業のマーケティングを支援。2021年、2016年に静岡新聞広告賞受賞。これまでに提案した企画書は500を超えます。



USPブランディング実践塾



ニュージャージーの秋の午後。北東部の透きとおる空気の中に
マックスグリルがあった。ジョン・ベイダーの、あのスーパー

リアリズムの絵と同じ色彩、同じ空気感だった。彼はマックス

グリルを秋の午後、ちょうど今日のような日に描いたに違いな

い、と僕はきめた。窓からカウンターまで斜めの陽が差し込ん

でおり、車の音が途絶えると、1920年代がそこにあった。マ

ックスさんがこの店を開いた頃だ。フィッシュチップ・ウイズ

・マヨ。TOMがトマトであることも、MAYOがマヨネーズであ

ることも、僕はもう知っていた。いっしょに旅をしているジョ

ージという青年が不意に言った。アメリカン・ジゴロの俳優、

知ってるでしょう。彼のお父さんは、ずっと北の方のヤンクス

という町でダイナーをやっていたんだ。俳優の顏を思い浮かべ

た。彼は父のダイナーを手伝っていたのだろうか。少年の頃か

ら、ずっと、あの悲しそうな目をしていたのだろうか。

マヨネーズの明るい秋。そんな小説に出会えそうな気がした。