商品開発をする上で、いろいろな機能を加えて差別化する例が見ら
れます。たとえばスマートフォンやデジカメ、ブレーレイディスク
など、機能がありすぎて、ほとんど使っていないという声を耳にし
ます。これとは逆にムダをそぎ落とし、必要な機能だけを追求した
例もあります。古くは、実質本位を追求した無印良品、最近では白
地と吸水性に特化した今治タオルなどがあります。本当にいいもの
は飾りを捨てることでその本質がきわだつのですね。
商品が溢れかえる世の中。商品開発者は、差別化のために、いろん
な機能や飾りをつけたがるものですが、逆に本当に必要とされる本
質だけを絞り込んで磨き込んでみるのはいかがでしょう。その分、
商品の魅力が消費者に伝わりやすくなるはず。私も3つや4つのこと
を話されても、頭に入りませんが、一つでしたら、なんとか頭に残
っています。情報を読むのも、消費者には購入コストとなるのです
から。
