これが良かった

実話で、ビエルスキ兄弟が両親を殺され、森に逃げ隠れていたところに、徐々に逃れてきたユダヤ人たちが集まり、コミュニティができて…というお話。
必死にお互い支え合って生きるユダヤ人がいたという事実が心を打ちます。
「ブラインドネス」でもそうだけど、極限状態になった時、そこでリーダーシップをとる人物の人間性によって、その共同体の命運が左右されます。
観ていながら、人の心が試されているように感じました。
食いぶちが増えるから、同じユダヤ人でも仲間にしたくない意識。
食料を苦労して調達してるんだから、他の人よりも多く食べたいという欲求。
ドイツ兵を捕まえた時、自分の家族の復讐とばかりなぶり殺しにする怒り。
人間性とは何か、理性とは…自分が同じ状況になった場合、理性を保つ事ができるのか、人間として尊厳を持ち、思いやりを忘れずにいられるのか分かりません。
ただ、こういう映画を観る事により、少しでも心の鍛錬になれば…と思う映画でした。
あと、主演のダニエル・クレイグ、渋くてカッコいいです

みんなをまとめるリーダーとして、責任の重さに悩むダニエル、優しいダニエル、男らしく決断するダニエルに胸キュンです
