JNTO(=日本政府観光局)上海所長から「多くの上海市民は、情報入手や買い物をネットで済ませるんです」との説明を受け、市内のコンビニエンスストアーには、新聞や雑誌などが殆ど置かれていない現実に驚いた。

 

同行した中国人通訳に話を聞くと、「夕食などもネットで注文し宅配してもらい、生活用品や衣類もネット宅配です」と答え、少額の現金しか手元に所持せず、支払いもネットやQRコードで済ませる。

 

その一方で、中国人にmade in Japanの品質の高さを直に伝えるには、百貨店の存在は欠かせない。特産品などの販路開拓を目的に、日本の大手百貨店の上海支店を訪ね、現状や可能性を意見交換すると、「安心安全を求め、日本製品の人気は高い」との談で、商品開発やテスト販売などの協力を要請し、前向きな旨の回答を得た。

 

また、中国人の旅行スタイルは、団体と個人旅行の比率が逆転し、今では個人旅行が約80%を占め、旅先は旅行メディアや口コミサイトから選択し、旅券やホテルの手配もネットで行う。能美市の観光資源や飲食・特産品の魅力を、どうやってネット上で拡散させるかがキー!!

 

国営の大手旅行会社を訪ね能美市の観光地などをPRすると、感心を示したのが「ウルトラマン」で、現在の上海市内でTV放映され、親子でウルトラマンファンが多いとも聞いた。

 

上海人民対外友好協会の所長にも表敬訪問し、中国々内の現状、対日政策などもお聞きするなど、ヒアリングとトップセールスに勤しみ、収穫の多い中国出張であった。