「顔のシワを隠すため、〇〇キャスターの位置だけスポットライトが強い」とTV界の裏話で笑いから始まった田崎 史郎氏の時局講演会、TVでは鋭いコメントを語られているだけに強面の印象であったが、講演前にお会いする機会を頂いたところ、物腰穏やかで極めて紳士。

 

講演は「揺れ動く内外情勢とこれからの政治経済」と題し、政治家の資質、衆議院解散時期、天皇陛下の退位、安倍内閣の重要政策、日米経済など、まさに時局。

 

「政治は政治家という人間の営みである。信用されているかが大事である」「人は情と利・理で判断する。情と打算である」「称賛を得ている時では無く、不遇の時にも付き合ってくれた人を大切にする」など長年に渡り政治記者として日本政治を司ってきた政治家を見て来た人間模様を熱く語っておられた。

 

経済では「日本は人口減少社会を迎えていることに加え、特に若者を中心に消費に対する考え方が変わってきている」「2016年は、イギリスのEU離脱、トランプ氏の勝利と歴史の転換期でもあった」とも指摘。

 

結びに、大切にしている言葉は「政治は川の流れである」と語られた、あっと言う間の90分であった。