先週末、三男が通った高校のPTA新旧役員懇談会があり、この会をもって親としてのPTA活動にピリオドを打つことになった。思い起こせば、長男が小学校に入学して以来となると、かれこれ18年に及ぶことになり、これでPTA卒業かと思うと寂しい気持でもある。
色々と印象に残っている事柄はあるが、長男・次男が小学校に通っていた頃の夏休みの地区行事で、キャンプに出掛けたことを思い出す。
バンガローや宿舎に宿泊していた恒例行事を、「自分たちでテントを張って泊まろう」と提案したのだが、「前例が無い」「危険だ」「雨が降ったらどうするんだ」等々の反対や心配する意見が出され、困ったことがあった。
「前例が無い」...何か新しいことをやろうとすると、古参の先生や役員が引き合いとして使う言葉である。テントで宿泊するぐらい...と思うのだが、夫々の立場や経験から警笛を鳴らしてもらえる訳で、この言葉を聞くと何だか余計に燃えてきて、作戦を練り工夫して実現したくなる。
自分たちで立てたテントで寝ることを体験する楽しさや、自然と触れ合うことの大切さを力説して、理解は得られたのだが、天気ばかりは何ともすることが出来ない。そこで、雨天の場合はバンガローに宿泊することで了解を得て、能登の海岸沿いにあるキャンプ場を予約した。
そして、当日は快晴となり屋外での食事やテントの中で遊ぶ子どもたちの歓声がこだまし、ホッと胸をなで下ろした記憶がある。
社会事情や生活環境が目まぐるしく変わる時代、従来の慣習に固守することなく、常に子ども目線で新しいことを取り入れることも大切だと思う。
単身赴任で充分に協力できなかった年月もあり、お世話になった先生方や一緒に過ごした保護者の皆様、楽しい卒業会を共にして頂いた方々にも、御礼を申し上げます。