大学を卒業し就職した「大日本インキ化学工業(=現社名はDIC)」、同本社ビルが昨年に改築されたことを知り、約30年ぶりに訪ねた。


東京駅八重洲口から徒歩5分、中央通りに面し、お隣に大手化粧品メーカー本社、数軒隣が日本橋高島屋の超一等地に位置し、新築された本社ビルは、旧本社を知るOBにとっては、見間違えるほど洗練された社屋である。


ロビーで暫く待っていると、事前に連絡した先輩が迎えに降りて来られ、上階の会議室で懐かしい先輩・同期との再会を果たし、先週に石川県白山市にある同社北陸工場に勤務する同期らと一献したことも伝えるうちに、30年前の色々なことが甦った。


昭和60年度の大学院・大学卒の同期入社は約120名、4月中旬まで本社で研修を行い、以後は夫々の担当職種ごとに工場実習、或いは配属となり、小生は埼玉県の蕨工場で5月末まで実習、6月から本社タック営業部に配属、工業用両面テープの販売担当となった。


主な得意先は、大手自動車や家電メーカーで、自社品の売り込みに技術データーや見積書を持って技術・購買部門訪ねる日々、先輩やお得意先に恵まれ、仕事はとても楽しく充実した日々を過ごした。


住まいは、埼玉県浦和市にあった三畳一間の独身寮、風呂・トイレなど全て共同でエアコンも無く、その影響なのか、休日にはテニスやスキーにも良く出掛けた。終業後は、上司・先輩・同僚、お得意先と良く飲みに繰り出し、帰路の電車を乗り過ごし大宮駅や聞き慣れない駅で起こされたことも何度かあったり、先輩やお得意様のご自宅に泊めて頂いたこともあった。


社会人の第一歩を刻んだDIC時代、多くのことを教わり、経験をさせてもらったことを生涯忘れず、共に過ごした仲間に末永くお付き合い願いたい。

同期との再会1

同期との再会2

同期との再会3

同期との再会4

同期との再会5