今から122年前(1893年、明治26年)の12月23日、地元寺井町は144戸を焼失する大火に見舞われたとの記録が残っており、その大火の中で、近所にある「即得寺」は大火を免れ、それはキツネが守ってくれたとの言い伝えがある。


そのキツネは、人気TV番組「まんが日本昔ばなし」でも放映された「三道山のキツネ」という昔話に登場し、即得寺や三道山公園には記念碑などが建てられている。


寺井町(=旧寺井区)は、1827年(文政10年)2月28日に120戸あったうち88戸、3月7日には28戸を火事で焼失し、1893年の火事と続き、幕末と明治の大火で寺井のほとんどの家は焼失し、貴重な歴史資料なども失ったとの記録も残っている。


幼い頃に、即得寺の境内でかくれんぼや雪合戦、確か本堂で町内のクリスマスパーティーをした記憶もあるが、昔遊び場だった神社や寺の境内、公園に行っても子供たちが遊ぶ姿を見かけなくなって久しい。


遊び方や場所は時代と共に移り変わるだろうが、郷土で起こった出来事や民話などを伝えていくことは、我々世代の責務でもある。


※「三道山のキツネ」の民話写真は、「寺井ふるさとビジュアル事典」を転用したものです。



寺井の大火1

寺井の大火2

寺井の大火3

寺井の大火4

寺井の大火5