一昨日から2日間、市内文化ホールで「九谷焼産地大展示会」が開催された。
展示された商品は、200万円を越える人気作家品から、九谷の特長を活かしたお買得品までと盛りだくさん。今回は、食器洗浄機対応の無鉛和絵の具を施した商品も発表されていた。
石川県には、九谷焼をはじめとする伝統的工芸品は36品目(=国指定10品目、県指定6品目、未指定20品目)あり、まさに伝統工芸大国。その一方で、生活様式の多様化、安価品の輸入、原材料の高騰などで、伝統的工芸品市場は厳しい状況が続いており、石川県を例をあげると、その生産額は平成2年度の約1,067億円をピークに、昨年度は約263億円と約25%に減少。
この窮状を打破しようと、県に於いても前述の技術改良や、国内見本市の開催などに支援を行っている。そして、もう一つが海外市場の開拓である。海外といっても、生活習慣・文化・嗜好、関税・物流などなど、夫々の国によって異なる事情を把握し、商品設計や販売ルート開発に繋げていくなど課題は多い。
その課題を一つ一つ解決していくために、欧州・北米・中国・東南アジアなどで展示会や商談会を開催、或いは予定しており、この度は、現在開催されているミラノ万博に併せて、ミラノ市内ホテルでも商談会を開催する。
明日から県議会海外視察で、ミラノ・ローマを訪問する予定をしている。ミラノ博や同商談会も視察する予定で、伝統的工芸品の振興に繋がるよう、しっかり見聞してきます!